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番外 本当の自分とは 4 役割としての自分
【結論】「役割」が自分をつくる
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「本当の自分」について、「こんな本を読んだ 番外篇」にて考えています。この考察が、若い人への参考となればさいわいです。
第四回は、「役割としての自分」について。
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役割としての自分
「役割」とは会社などから与えられるものであり、「本当の自分」とは対立するイメージがあるかもしれません。はたしてそうか?。
私たちは、各ライフステージにおいて、さまざまな役割をにないます。
たとえば、(親の)子ども、兄弟姉妹、友人、先輩・後輩、同僚、部下、上司、(子どもの)親、課長・部長・社長(なれればですけど)、地域の世話役、などなど。
わたくしごとですが、就職した会社では、数年間支店勤務をしたのち、システム部門に配属されました。入社時はコンピュータにたずさわるなど考えもしませんでした。
適性検査で向いていると判断されたそうです。その後、懸命に努力し、一人前になれたと思っています。
私の素質を見ぬき、勉強する機会を与えてくれた会社には感謝しています。また、役割をとおして得られた経験と技術は今の自分の一部であると思います。
考えてみれば、私たちの人生はほとんどの期間、なんらかの役割が与えられているのではないか。本意・不本意にかかわらず。
好きなことだけ、やりたいことだけで生きていける人はほんのひとにぎりです。社会や組織のなかでは、それぞれの役割をはたすことがもとめられる。
役割をはたす、あるいははたせなかったという経験。いわば成功体験や失敗体験。それらが、プリミティブな自分につけ加えられて新しい自分をつくっていくのではないか。
「本当の自分」とは、どこかに固定的なあるのではなく、役割をはたすことで得られた経験値を加えることによって変わっていくものではないかと思います。
結論。「役割」が自分をつくる。
※今回も「本当の自分」のパターンについて、良い悪いと評価しているわけではありません。ただし、「本当の自分」は固定的なものではないというのが私の立場です。
※「役割」を強調するあまり、若い人のチャレンジの芽をつもうとしていないか、注意すべきだと思います。
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