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番外 本当の自分とは 1 自分らしさと本当の自分
【結論】「本当の自分」について考えるのはむずかしい
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私、70年生きてきて、ようやく自分が自分であることに少し納得がいくようになってきました。
思えば、若いころ、なんとなく「自分」の輪郭や存在があいまいになってしまうような感覚をおぼえて、不安や孤独を感じたことがあります。
このような感覚は、今の若い人も感じることがあるのではないでしょうか。
そこで、あらためて、「自分」、とりわけ「本当の自分」について、この「こんな本を読んだ 番外篇」にて考えてみようと思います。
今後、回をわけて行うこの考察が、若い人への参考となればさいわいです。
第一回は、「自分らしさと本当の自分」について。
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自分らしさと本当の自分
以前、「自分らしく生きる」ということについて書きました(→こちら)。この場合の「自分」は、「本当の自分」ということばにおきかえるることができると思います。
したがって、「自分らしく生きる」とは、「本当の自分らしく生きる」ということになります。
また、そこでは、「自分らしさ」とは、「自分がもつ価値観」と書きました。よって、「自分らしさ」とは、「本当の自分がもつ価値観」ということができます。
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かつて、「自分さがし」ということばがはやりました。いわば「本当の自分らしさ」をさがす旅。「本当の自分」はどのような価値観をもてばよいのか。
いまも、「本当の自分」をさがし求めている人は多いと思います。
今後、回をわけて行うこの考察が、そんな若い人々への一助となればさいわいです。
ただし、スピリチュアルのほうにはいきませんので、そちらをご期待のかたには本稿はご無用かと思います。
ウ~ン。それにしても「本当の自分」について考えるのはむずかしい。なんども書きなおししています..
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【「本当」について】
「本当」ということばにはつぎのような意味があります(goo辞書)。今後、必要な場合には、どの意味にあたるか説明します。
1.偽りや見せかけでなく、実際にそうであること。
2.本物であること。正しい姿であること。
3.本来の筋道であること。もともとの状態であること。
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『夜と霧』のフランクルの本。「人生になにを期待できるか」ではなく、「人生は私になにを期待しているか」と問うべきとしています。
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