ポートレート以前
今でこそポートレートが中心だが、撮り始めた頃は、身の回りの、それこそ日常の風景を撮っていた。
歩いていて、なんとなく気になる光や瞬間があると撮っていた。
上手くはなかったけどね。
ハイキーで、日常に光があふれる瞬間が好きだった。季節の移ろいや同じ瞬間は、2度とないという感覚が日常を特別にする瞬間があった。
ライカのコンデジのX1、フィルムのM6、デジタルのM 9P、M10に共通しているのは、やたら制限があること。
X1は、オートフォーカスがあってもズームはないし、ほかのカメラは、オートフォーカスすらない。
ほかのカメラに比べたら、使いにくいことこの上ないだろうな。
でも、そのせいか光をみたり、露出やホワイトバランスをどういじるとどういう結果になるかはわかるようになった。
そして、ズームがないことで自分が撮りたい写真の距離感がわかってきた。
ズームがないなら、寄ればいいし。
こうして、日常の光や風景からスナップを撮っていたので、ポートレートを撮るようになって、ロケーションは全く拘りがない。
それよりもモデルと光を重視する。
スナップだよねと言われても、なかなかこうは撮れないものを撮りたい。その瞬間、そのモデルさんと光でなければ、成り立たない写真を。
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