#6 お前はもう痩せている
数々のダイエットを成功させてきた。ある程度の結果を出し、自らの意志で活動をやめ、再び体重が増えるだけであって、ダイエットに失敗したことはない。
Nintendo Switchのエクササイズゲーム(というらしい)であるFitBoxing 北斗の拳を始めておよそ一ヶ月。0.9キロしか減ってないけど、体力はついた気がするので、成果はこれからもっと顕著に表れるだろう。
体験版を試してからすぐ購入した。ビシッとパンチが決まる感覚は爽快で楽しい。北斗の拳がすごく好きという訳でもないが、当時の通過儀礼として読んだあの作品はやはり印象深い。ケンシロウの指導でボクササイズを学び、ケンに代わって己の拳で暴漢どもをぶちのめしたあげく、さらにシンだのジャギだのを北斗百裂拳で倒すのは、楽しいことこの上ない。
そういえばコロナ前に入手したリングフィットは効果抜群だった。最盛期は10キロくらいは減ったはず。FitBoxingもいつか飽きてリバウンドすることは分かっているが、ハート様になりそうになったら、また頑張ればよい。妻も子もリングフィットに明け暮れており、Nintendo Switchは我が家では健康器具である。妻子ともに北斗の拳は読んだことがないので、FitBoxingには興味がないらしい。
インストラクターはマミヤ(荒野の女豹コスチューム)を選びたいところだが、家族の前では恥ずかしい。あと、もし「FitBoxing 魁!!男塾 驚邏大四凶殺」が出たら予約して絶対に買います。出してください。
北斗の拳つながりでもうひとつ。合気道特集のため購入した最新号の月刊秘伝に、見逃せない記事が出ていた。「北斗神拳の謎に迫る 秘孔の真実」(中山隆嗣、BABジャパン)の書評である。そんなすごい本があるのか。
書名の小タイトルは「『空手』と『経絡理論』で考察」となっており、帯には「人間の急所を突く、一撃必殺の武術はあるのか」とある。書評には「数々の技の詳しい解説と図解はもちろん、秘孔を実際の経絡、経穴に照らし合わせて検証していく」とある。さすがBABジャパンである。秘伝を惜しげもなくつまびらかにする度量の大きさだけでなく、一子相伝の奥義をも解明し、広く知らしめるこの懐の深さよ。
世紀末を生き抜くために欠かせぬ情報であり、さらに吉田正尚なき青波打線にとどめを刺す書となるやもしれぬ。だが今のところ、買う金はない。
追記: 「FitBoxing 魁!!男塾」の表記を「Fit撲針愚 魁!!男塾」に訂正します。