【完】モチベーショングラフ見てって話⑥ 〜続・ポワッソンな社会人時代〜
書く力が湧かず、間があいてしまった。直近の出来事を書くとなると、どうも気がのらない。スクランブル交差点のど真ん中で全裸仁王立ちをかますくらい恥ずかしい。言い過ぎか。山頂で好きな人の名前叫ぶくらい恥ずかしい。まだ言い過ぎかも。とにかく、今の自分をさらけ出すような感覚がして、かなり恥ずかしい。なかなか苦めの思い出が多いんだよな。ま、これ書けば終わりだし。頑張って書いてみる。
大学生までの私はこちら。
22歳(社1) [モチベ数値-20]
①入社。
メーカーの事務として入社。先述した通り、決め手が「お菓子を配っていたから」なのでモチベーションはゼロ。そして、四六時中誰かの監視下におかれることに、かなりストレスを感じる。与えられる仕事も単調で楽しくない!男女で仕事が分かれているのも嫌だ!制服を着なければならない理由を上司に問い詰めたこともあった。いいから我慢して〜と言われる。理由が知りたいだけなんだよ〜。さらにストレス。完全に自業自得である。解消のために、まずは一人の時間を確保しようと、同期や先輩の誘いを断りまくった。誰もいない早朝の電車に乗り、お昼はデスクで食べ、速攻で仕事終わらせて定時ダッシュ。かなり扱いにくい新入社員だったと思う。
②彼氏と遠距離に。
私は就職、彼は大学院。月に一度、お互いの家を行ったり来たりして過ごしていた。会える日の気分は最高。会えない日の気分は最悪。しかも、それぞれ身を置いている環境が違うせいで、すれ違いによる喧嘩が頻発。喧嘩後の日記には、「付き合い続けることについて」という題目で、メリットとデメリットがずらっと書き連ねてある。「また喧嘩した」「同じことで言い争ってしまう」「価値観の違い」「このまま一緒にいることは、お互いの幸せに繋がるのか」。どの日記も最後は「でも好きなんだよな〜」という言葉で締められている。結局、この気持ちに抗うことはできなかった。
③医者を疑う part2。
度重なるストレスにより体調を崩す。からだに出やすい。ずっと喉に何かつまっているような感覚があり、耳鼻咽喉科にかかる。内視鏡を入れてもらったけど異常なし。内科に行って、エコー当ててもらったけどこちらも問題なし。また同じ過ちを繰り返している。かかるべき病院が違うんだって。
④別部署の同期を励ます。
別部署の同期が先輩にいびられ、ひどく落ち込んでいた。日に日に顔色が悪くなっていく姿に我慢できず、ついおせっかい。お昼一緒に食べたり、外に連れ出したり、相談に乗ったり、上司に伝えて根回ししてもらったり。まあ、私の病院通いに付き合ってもらったりもしたんだけど。時間が経つとともに、先輩からの圧も弱まったようで事なきを得た。その同期とは今も交流があり、会うたびに「あの時食べたパスタに救われた」と言われている。力になれたようでよかった。今も仲良くしてくれてありがとう。
⑤友人との別れ。
高校時代の友人が亡くなった。明日は当たり前じゃないことを知る。
23歳(社2) [モチベ数値80]
①デザインスクールに通う。
世界中を混乱に陥らせた流行病。その影響か、会社の休業日が増えた。時間のある今こそと、スキルを身につけることを決める。ものづくりが好きだったことと、憧れがあったことから、デザインスクールに入ることに。週に一度、仕事終わりに通った。自宅では出された課題に取り組む日々。正直、しんどい。他の生徒の作品を見て、自分には才能がないと落ち込むこともあった。卒業までの3ヶ月間、会社、スクール、家の間を移動し続ける。
②転職活動をはじめる。
スクールを卒業し、デザイナーとして働ける場所を探すことに。未経験業種への転職。業界もかすりもしない。しかもコロナ禍で求人数も少ないという、圧倒的不利な状況。県内・近隣県の会社を片っ端からリストアップし、応募しまくった。未経験でもこんだけできまっせ!と伝えるべく、ポートフォリオは雑誌風に。自分のサイトも作った。(あの時は上出来だと思ったけど、今見るとひどい有様。)結果、30社以上応募して、書類が通ったのは3社。不採用の連絡が来るたびに、これをあと何回繰り返さなければいけないんだろうと落ち込む。それでも、奇跡的に、一番行きたかった会社から内定をいただくことができた。運がよかった、のか。
③あたたかく送られる。
好き放題していたのにもかかわらず、退職する時はあたたかく送り出してもらえた。送迎会を開いてもらったり、私が気になっていると言っていたカップラーメンをいただいたり。どの飲み会にも絶対に参加しないおじさん課長が、送迎会には参加してくれたの、めっちゃ嬉しかったな。この課長とはよく、焼酎とビオフェルミンの話をしていた。
④新しい職場で奔走。
デザイン事務所に入社。デザインと、店舗スタッフの仕事を掛け持ちで行う。念願の仕事だったので嬉しい。分からないことだらけで不安も大きいはずなのに、毎日が楽しかった。
24歳(社3) [モチベ数値-100]
①馬車馬のように働く。
新たな事業の開始に伴い、そちらのチームへ移る。日付が変わるまで残業するのが当たり前だった。私だけ休日が違うせいで、休みの日も仕事の連絡がばんばん入る。必然的に休日返上で働くことに。ずっと仕事のことを考えていた。オープン間際は連日徹夜で作業。朝、先輩と一緒に一時帰宅し、アンパンマン観ながら無言で豚汁食べた時のことを覚えている。開店当日は、からだの震えが止まらなくて起き上がることができなかった。冬の寒さのせいだと思っていたけれど、違うんでしょうね。休みが合わなくて誰にも会えないから、外の世界との繋がりは電話のみ。友人や彼氏の声を聞くだけで涙が止まらなかった。長時間労働の恐ろしさを知る。
②デザインが肌にあわず悩む。
さらに、デザインの仕事が全くできなくて苦しかった。頑張って考えても、アイデアが1ミリも浮かんでこない。デザインの、明確な正解が存在しないところに躓いた。先輩に聞いたり、ほかの作品をトレースしたり、分析したり、いろいろ試してはみたが、どうにもうまくいかない。好きと得意は違う。趣味と仕事も違う。どれだけ頑張ってもできないことはある。そんなことをぼんやりと悟る。
③別の道を探す。
ということで、会社に貢献できる別の方法を考えた。過去を振り返りながら、私にできることをリストアップ。ふと、就職活動中に言われたことを思い出す。あなた、プログラミングとの相性良さそうだね、という言葉。これや!スクール時代も、コーディングの授業の進みが速いと褒められたことがあった。これや!!!早速、勉強し直すことを決める。
④部署異動を願いまくる。
社長に直談判。私は構築の仕事がしたいと申し出た。が、それは苦手なことから逃げているだけではないか、という指摘を受ける。な〜ん〜や〜て〜?まあ、十分な根拠を用意していなかった自分に非がありますな。そこからは理屈を通すためにとにかく行動しまくった。朝早く会社に行って、勉強時間を捻出。学習サイトを使ったり、社内のコーダーに話を聞いたり、実際にサイトを組んだり。がむしゃらだった。加えて、日中は苦手なデザインの仕事もある。苦手だから時間もかかるし、ネガティブフィードバックもたくさん受けた。苦しい。何度も相談しに行ったが、毎回いい返事をもらえない。悔しい。それでも、こっちに進むべき、という確信があったので行動し続けることができた。てか、行動していないと、不安に押しつぶされそうだっただけなんだけど。
25歳(社4) [モチベ数値-50]
①希望部署に配属される。
猛攻の末、ついにウェブ部門への異動が決まる。やっとだ。半年以上かかった。この苦しみと別れられることに安堵する。本当に、本当に苦しかった。異動してからは、仕事がスムーズに進むようになった。残業も減った。休日もみんなと一緒になった。心にゆとりが増えた。仕事の前日に眠れるようになった。また毎日を楽しめるようになった。
②がーん。彼氏と別れる。
振られた。上向きになった気持ちがまた下がる。余裕が無さすぎて、彼に対しての態度に思いやりがなかった。会いたくない、電話したくない。そんなことばかり言っていたら振られてしまったわ。ははは。私の状況を理解してくれているものだと思っていた。対話なしで分かってもらえるはずないのにね。まあ、別れることで、いいこともあるなとは思った。揉めることもなくなるし、新しい世界にも出会えるし。でも、やっぱり彼に対しての気持ちが大きかったので、立ち直るのに時間がいる。というかまだ微かに引きずっている。
③次に進むもひと月で破局。
忘れよう、次だ。ということで、マッチングアプリを始める。とんとん拍子で進んで付き合うことになった。が、全く好きになれない。たった三度の逢瀬で、一体何が分かるのか。そんな気持ちが拭いきれない。前回の失敗を活かし、話し合ってみた。しかし、そのままでいいと言われる。そのままでいい?その状態に意味はあるのか?友人に相談してもそんなもんだ、とりあえず様子をみろと言われる。でもやっぱり理解できない。悩んだ末、別れることにした。彼には申し訳ないことをしたとは思っている。
④遊びまくる。
私の辞書には「休む」という言葉がないんか?自分のことを見つめなおす時間を作ってほしい。ちょっと立ち止まって、って国語の授業でも習ったじゃない。手綱を握る者がいなくなったことにより、それはもう自由奔放に動き回った。仕事の合間を縫って、アプリ、友人の紹介、お店や道端で出会った人などなど、とにかくたくさんの人と会いまくる。多分27人。てか、本当にひどい縁の切り方をした方々もいるので、自分に大喝入れたい出来事なんですよね、これ。その内の一人に「最低ですよ」って言われてからちゃんと向き合うようになった。本当に申し訳ないです。でも、その人たちと行った場所、食べたもの、会話の内容、そういうのは全部しっかりと覚えている。個人的に一番印象に残っているのは信長ファンの男性。声をかけられて、その人のTシャツに書かれていた名言を読み上げさせられた。信長への興味は薄いが、面白そうだったので一緒に飲むことに。結局、そのお店にいた他のお客さんも一緒に、近所の焼き芋屋の話で盛り上がる。信長の話せんのかい。お腹空いていないのに何か頼めと言われたのでポッキーを注文。朝まで飲んで、最後に自販機でお汁粉買って、帰宅。こんな感じ。こういうのが27人分保存されている。だから何って感じだけど。
26歳(社5) [モチベ数値0]
①noteで日記を公開するように。
noteで日記を書き始める。
記念すべき初投稿。本当はこの記事にも書いてある通り、2020年に投稿したものがあるのだが、見てられなくて削除した。noteをはじめて、よかったこと。いろいろな人の記事を読んで気づきをもらえる。自分の記事に反応をもらえる。憧れのnoterさんと繋がれる。文章を褒めてもらえる。これ以外にもたくさんある。謎褒めをしてくださるへんいち大先生、あたたかいコメントをくださるネコハルさん、互いに音楽のツボを押し合っているはやぶささん、憧れのヤンパチーノ氏、いつも読んでくださる1号さん、miiitさん、かめよしさん。note外でも、私のただの日常を楽しんでくださる方がいらっしゃる。嬉しい。始めた頃は、こんな未来は想像できていなかった。全員のお名前をあげることはできませんが、この場を借りてみなさまにお礼申し上げます。いつもありがとうございます。
②アプリやめる。
心の隙間を埋めるために使い続けたアプリ。これを使えば、みんなと同じように運命の人に出会える!と信じてきたが、それは恋愛へのモチベーションが高い人にだけ当てはまること。とりあえずの気持ちで使っても意味がないことに気がついた。過去の日記を振り返っても、「私は恋愛したいのか?」「できる状態なのか?」「疲れた」「1回頭から恋愛に関することを全て消去したい」というような言葉がたびたび登場する。やっと気づいたか。
③引きずりまくる。
まあ、気持ちが楽になったとはいえ、失恋のショックは健在。この状態なのは、今も会い続けているからなんだろうな。もうそれしか原因が見当たらない。別れる時に、絶縁はやめようと決めた。(これについては賛否両論あるだろうし、すっきり忘れたいのであればおすすめしない。私のようになる。)バンドも組んでいるし、共通の友人も多いしね。会うたびに複雑な感情は生じますよ。でも、ヨリを戻したいとは思わない。彼のことは昔も今も尊敬しているし、動向も知りたいけれど、だからといって一生追い続けたいわけではない。どこかで区切りがつくと思う。おそらく、その日は近い。そんな感じ。上手く言えんけど。
④将来に悩む。
そんなこんなで気持ちはすっきりしてきてはいるものの、まだまだ悩みがつきない。友人の結婚、出産、転職、その他諸々。親戚からも将来について聞かれることが増えた。この先どうしたいのかが分からない。生き方の指針が見つからなくてもやもやしている。自分のことなのに。まあ、それを晴らすための行動はしているんですけどね。いい方に転べばいいけど。
総括
歳と学年の関係がおかしい気もしますが、そこはご了承ください。いや、合ってると思うんだけどな。早生まれなんで、こんがらがってしまう。私は今、27になる年を生きています。でもって、内容について。普通に恥ずかしい〜。しんどい〜。なんやこの出来事たちは。家族にも友人にも言ったことがないようなことをつらつらと書いてしまった。大学時代は楽しいことに突っ走ったけど、今は不安を回避するために突っ走っている気がする。ただ、がむしゃらすぎて回り道しすぎ。よく考えてから行動する人、まずは行動してみる人。どちらもゴールにまでにかかる時間は同じ、というどこかで耳にした言葉が頭に浮かぶ。一つ言えるのは、私には、まず行動するスタイルが合っている。それだけは確かだな。ポワッソンなんで。
ここまで、長い長い私の人生話にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。自分のためにしか書いていないのに、なぜみんな読んでくれたのか、気になる。全体通して3万字弱ありますからね。まるで卒論。
このあと番外編(全6篇じゃないんかい)で、数値のグラフ化、この企画を通じて思ったことなどをまとめようと思っています。なんでこんな試みしたん?この時期のこと詳しく教えて!などご質問や感想などございましたら、ぜひいただけると嬉しいです。好きな食べ物なに?とかも大歓迎。シリアスな話も突っ込んでもらって構いません。いや、そんな遠慮がちな感情じゃないな。ほしい。もうなんでもいい。質問と感想がほしいーーー!!!
ひとまず完!今後もどうぞよろしくお願いいたします。
※サムネは星きれ〜と思って撮った一枚。綺麗と思える感情が残っていて安心した瞬間。
おまけ
去年から今年にかけての手書き日記の中から、お気に入り部分を抜粋。
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