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モチベーショングラフ見てって話⑤ 〜マグロかカツオな大学時代〜
前回までの話知らんわ〜って方はここからまとめて読めまっせ。こんなこともできるんか。note使い勝手いいな〜。
18歳(大1) [モチベ数値100]
①第一志望に届かず。
第一志望の大学は受からず、別の大学へ。ずっと想像していた憧れの学生生活を送れないことに、ひどく落胆。受験会場までの道のりで聴いていたチャットモンチーの『こころとあたま』、今聴いても辛い気持ちになる。全く知らない土地、知らない人、別に行きたくなかった大学。寒いし、いつも曇ってるし。最悪だ〜と思いながら入学までの日々を泣きながら過ごす。
②生涯の友人ができる。
最悪な気分のまま、大学に通い始める。が、そんな気分は一蹴された。学部中、面白い人だらけ。さまざまな分野のオタクが、そこかしこに存在していた。アラン・メンケン、オーストリア、地下アイドル、デスメタル、写真、ゲーム、エトセトラ、エトセトラ。ちなみに私は干し芋のオタクです。さらに、私はここで生涯の友人に出会う。日記に頻繁に登場する彼女のこと。なんでも話すことができる、数少ない人物。今もなお、遠距離カップルのような関係性が続いている。今月も会ったし、来月も会うよ。
③軽音サークルに入る。
高校の文化祭で決意した通り、軽音サークルに入った。担当はベース。低音がかっこいいから。あと弦数少ないし。突然ですが、弾いていて楽しかった曲5選。Mrs. GREEN APPLE『ミスカサズ』、チャットモンチー『染まるよ』、WHITE ASH『Jails』、go!go!7188『こいのうた』、スーパーカー『Flicker』。サークル活動、楽しみまくったな。自作した波の音を出すための楽器が、先輩の研究に使われたり。「ええねん」と書いたスケッチブックをタイミングに合わせて掲げたり。お立ち台の上乗ったり。ただひたすらタンバリンを叩いたり。ほんと、楽しかったなあ。
④家に泊まりにくる親と喧嘩しまくる。
どうやら私は、自分のテリトリー内を荒らされるのがとんでもなく嫌らしい。遊びに来た父が私の部屋で好き勝手過ごしたときも大激怒。でも家賃を払ってるのはこっちだ、という正論を返されて何も言えず。悔しい!その通りだけど、、、ムキーーーーーーッ!!!という気持ちになった。
⑤塾講師と懐石料理屋でバイトを始める。
数々の低成績にも関わらず、無事進学できてきた経験を活かし、塾講師のバイトを始める。また、先輩に誘われて会席料理屋のバイトも掛け持ちした。どちらも仕事内容は楽しいが、職場の雰囲気にあてられてモチベーションが上がらず。暗かったり、メンバー同志がいがみ合っていたり。1年続ける。
⑥下の階の人と仲良くなる。
お風呂に入りながら歌うのが、日々の楽しみの一つだった。ある日、友人から「あんた風呂場で山口百恵歌ってるでしょ」と指摘を受ける。え、なんで。なんで知ってるん。聞くと、友人の彼氏の友人(複雑)が、私の真下の部屋に住んでいるとのこと。夜、風呂場から聞こえてくる歌声の話を友人彼氏にしたところ、それが友人に伝わり、え、それってあいつの家やん、となったらしい。伝わるもんやなあ。早速菓子折り持って騒音のお詫びに伺う。「選曲がよかった」という謎のコメントとともに許しをいただき、そこからなぜか仲良くなった。一緒に餃子作ったり、一緒に焼肉食べに行ったり。3年次に私が引っ越したので疎遠になってしまったが、心の広い優しい人だった。許してくれてありがとう。
19歳(大2) [モチベ数値100]
①コース選択で悩む。
どこかのコースに属さなければいけない。20ほど存在するコースの中から、自分が3年間学び続けたいことを決めるのは、かなり難易度の高いことだった。社会学、地理学、心理学、語学ーーといっても英語からロシア語まで幅広いラインナップ。悩みに悩んで、フランスの言語と文化を学ぶコースに決める。理由は、フランス語の音が好きだから。薄い!ペラッペラな理由である。結果的に、このコースを選択してよかったと思えているけれど。一番好きなフランス語の単語は「le poisson」。魚。この単語が好きすぎて、一時期ポワッソンと呼ばれていた。
②バンドのおっかけをする。
とあるバンドにはまり、全国各地へとびまくる。実際は夜行バスだけど。授業出て、バイト行って、そのまま夜行乗って、ライブ行って、また夜行で帰って、授業行って。の繰り返し。どこにそんなエネルギーがあったのか。今の自分じゃ考えられない。群馬で行われたバクホンとの対バンが最高だった。あの盛り上がり、すごかったなあ。
③ライブで知り合った人と仲良くなる。
(②の続き)このライブで知り合った人と仲良くなった。せっかくだし聖地巡りしようと、一人でふらふらと街を歩く。聖地の一つである和菓子屋に行くと、ちょうど他のファンの方がいた。なんとなく挨拶。一人で来た旨を伝えると、よかったら一緒にまわる?とお誘いいただく。その方たちと一緒にCDショップに行ったり、ご飯食べたりして時間まで過ごした。ライブ後のラーメンが最高やった。
④ワイン食堂でアルバイトを始める。
(③の続き)そして、驚いたのが、そのうちの一人と大学が同じだったということ。しかも学部も一緒。その先輩に誘われて、ワイン食堂でのアルバイトを始める。ここで私は、素晴らしい経験をしまくった。フェスへの出店、街でのイベント、営業後に行ったバー、お客さんとの交流。特に、お客さんたちが面白い。お客さんの広大な家の庭でバーベキューしたり、小料理屋店主にアルバイトの勧誘をされたり(掛け持ちすることになる)、イタリア人にくどかれたり。例の先輩は、お客さんとじゃんけんして1万円をゲットしていた。私にそのチャンスは巡って来なかったけど。
④副サークル長になる。
サークルの幹部学年になる。役員決めの話し合いで、副サークル長がまっっっっったく決まらなかった。何も進まない不毛な時間。嫌すぎて泣く泣く手を挙げる。なんか似たような経験、過去にもあったな。そして、サー長の右腕として奔走しまくる。もうやりたくない。一度だけ、ブチぎれたことがある。学祭の準備のとき。心の余裕は大事ですねえ。
⑤フランスに短期留学。
シラバスに組み込まれていたプログラム。1ヶ月間、フランスの姉妹校に通う。またもやホームステイ形式。マダムが一人で暮らすお家でお世話になった。フランスの人たちは、適度な距離感で接してくれる。干渉しすぎない。その心地よさを身を持って体験し、いつかここで暮らしたい、という漠然とした願いを持つようになる。余談ですが、私はアナ雪の『ありのままで』をフランス語で歌うことができるという、使いどころのない特技をもっている。披露する日はくるのでしょうか。ちなみに、レリゴーはリベレー。
20歳(大3) [モチベ数値100]
①いえーい!彼氏ができる。
いえーい!これが真の浮いた話だぜ!好きな人ができ、超アピールした結果、振り向かせることに成功。幸せでしかない。毎日脳内お花畑ですわ。熱しやすく冷めやすいことで定評のある私ですが、彼への熱は冷めんかったな。適当そうに見えて、意外としっかり考えているところに惹かれた。そう、私はギャップに弱い。
②インターン応募。
どうしても行きたいインターンがあった。超人気企業。倍率も超高い。普段の私なら応募自体を諦めるが、この時はどうしても行きたかった。夜な夜な応募書類を書き上げる。提出ギリギリまで粘って速達で送った。そして参加資格を勝ち取る。いや〜嬉しかった。肝心のインターンは、あまりにも陽な雰囲気に気後れして、楽しめなかったんだけど。
③サークルの打ち上げがしんどい。
ライブ後に毎回ある打ち上げ。イコール、大人数での飲み会。これがしんどかった。ずっと誰かと喋ってないといけない。自分のタイミングで切り上げられない。騒がしい。それでも、ここでみんなと繋がりをもっておかないと組みたいバンドが組めなくなる、という思いがあり必死で参加する。参加したことで仲良くなれた人も多いのだけれど、そんなに頑張らなくてもよかったかな、という気持ち。
④彼氏の影響を受けまくる。
彼氏大好き人間だったので、その影響を受けまくった。服装、髪型、趣味。ゲームも漫画もアニメも、彼が好きなものはなんでも触れて、情報を得た。それ、楽しいんか?って感じですが、それが楽しいんです。知らない情報を得られるのが楽しかった。しかも一緒に楽しめるんだよ!最高じゃない。
⑤留学を諦める。
教授から留学の打診を受けるが、就職のこと、家のこと、金銭的な問題、その他もろもろの理由により辞退する。行けば良かったと後悔することが多い。社会人になると、なかなかまとまった時間をとるのは難しいから。それに、安定した生活を経験すると、そこから抜け出すのが怖くなる。
21歳前半(大4) [モチベ数値-100]
①就活で悩む。
この先、何がしたいのかが見つからなかった。とりあえず、みんなと同じようにスーツを着て、説明会にむかう。企業担当者が、就活は自己分析が命だと話す。その言葉に従い、自己分析をしてみたがイマイチぴんとこない。ずっと正解が見つからない感じ。周りはどんどん内定を取っていくのに、私は行きたい企業が見つからない。なんでもいいから早く終わってほしいとだけ考えていた。
②卒論のテーマで悩む。
あわせて卒業論文のテーマを考える必要があった。もう、就活でHP0の私には、何も考えることができない。案を提出しても過去に事例があるからダメだと言われる。あー!もうめんどい!自分の興味のあることがわからない。何も好きじゃない。という気持ちになる。
③医者を疑う part1。
度重なるストレスで、私の身体、もとい心はボロボロだった。鏡にうつる自分が、日に日に痩せ細っていく。どんどん骨も浮き上がってくる。怖い。悪い病気なんじゃないかと恐れる。この恐怖がさらにストレスを生み出し、負のループにはまる。目もチカチカ、頭痛もずっと続いている。それなのに、眼科に行くと、視力2.0で帰され、脳神経外科では綺麗な脳ですね、で話が終わる。セカンドオピニオンせんかい。かかる病院を間違えている。
21歳後半(大4) [モチベ数値100]
①勉強・バイト・遊び、全て楽しみまくる。
なんとか就活も終わり(説明会でお菓子を配っていた会社にした。適当すぎる)、卒論テーマも決まり(ちょうど読んでいたハリーポッターを参考に、魔女と悪魔の関係性について論じる)、もう怖いもの無し!徐々に元気になり、脂肪も蓄え、元の私が復活した。大学行って、バイト行って、そのまま友人の家で朝まで過ごす、というこれはこれで不健康そうな生活を送る。極端なのだ。それにしても、予定のない日はない、というほどに動き回った。当時の手帳を見返したが、気が遠くなるほどぎゅんぎゅんに詰まっている。たくさん旅行もして、バンドも組んで、美味しいもの食べて、飲んで、海行って、山行って。超充実した半年間だった。
②卒業旅行でヨーロッパをまわる。
夏休みを利用して、2週間ヨーロッパへ。フランス、ドイツ、ベルギー、イギリスを周遊。濃い旅だった。節約のためにスーパーで食材を調達していたのだが、ホテルに電子レンジがなく、食べられるのはヨーグルトとサラダ。マカロニ、トマト、ハム、チーズが入ってるやつ。美味しいんだけどさ。毎日はさすがにキツい。ベルギーの宿泊地で初めてレンジと対面して、友人と歓喜の舞を踊ったのを覚えている。あの時は冷凍のラザニア食べた。結局パスタなんかい。かばんに入れてたサングラスを武器と間違えられてサクレ・クール寺院でお縄になりかけたり、ドイツからベルギーに向かう列車が止まったことに気づかず、危うく取り残されそうになったり(あの時助けてくれたドイツ人のおじさん、ありがとう。大抵のことはジェスチャーでなんとかなる)、激しい腹痛に耐えながら香水博物館を爆速でまわったり、最後の最後、日本への飛行機に乗るときに、愛用していたハサミと涙の別れをすることになったり(スーツケースに移し忘れた)。ちょっとしたトラブルもあったが、無事生きて帰って来れてよかった。行きたいところに行き、食べたいものも食べ、大満足の旅だった。
③卒論頑張る。
いよいよ卒業目前。とにかく卒論を書いて書いて書きまくる。古典フランス語の文献を扱ったため、それ専用のばかでかい辞書を持ち歩いていた。まじでかい。ブリタニカ百科事典2冊分くらい。同じコースの友人と朝から晩までパソコン室にこもった。友人が虚無の顔で団子を食べる写真が私のスマホに残っている。
④追いコンライブ。
卒論も無事提出、口頭試問も終わり、あとは追われるのみ。悔いが残らぬよう、組みたいバンドを全部組んだら大変なことになった。練習にも追われ、当日は風邪気味。それでも2日間、朝から晩まで演奏し続ける。最後の最後にチャットモンチーの『サラバ青春』。本当に終わるんだな、という気持ちになる。この曲は、中学、高校と、卒業のタイミングで必ず聴いていたが、この時の感情は他のどれとも似つかない。もう絶対にこの場には戻れないんだと、悟る。
⑤卒業式袴事件。
最後の思い出くらい華々しいものにしたいのですが。事件が私を離さない。追いコンライブをやり遂げ、風邪が悪化し、数日間寝込んだ後の卒業式。体調は悪め。咳が止まらず、寝不足のまま、朝5時に着付け会場へ。この時点で普通にしんどい。着付けのおばさんに、緩むといかんでキツめに締めとくわと、付随する全ての紐をきゅんきゅんに締められる。この時点で異変に気づけば良かった。息苦しい。咳をするたびに、紐が内臓に食い込む。拷問だ。卒論で調べた拷問描写が脳内に浮かぶ。なんとか式を乗り切り、次は懇親会。苦しすぎて何も喉を通らない。みんなと写真を撮るたびに、顔色悪くない?と言われる。そりゃ悪い。これ以上はやばいと察知し、最後の挨拶の途中で離席する。教授にちゃんと挨拶したかったのに「命の危険を感じておりますのでお先に失礼します」という言葉で別れることになってしまった。万歳三唱の声をぼんやりと聞きながらタクシーに乗って帰宅。私のお腹には何重もの紫色の線が刻まれていた。みなさま、和服を着られる際は紐の強さにご注意ください。
総括
「どっからそのエネルギー出てきてんだい」by 今の自分
といった感じでしょうか。まじでずっと動いて動いて動きまくっている。マグロか?カツオか?ポワッソンの名に恥じぬ行い。途中失速するも、乗り越えてからの回復力が凄まじい。就活期は、精神的にまいっていたことに気づいて、適切な対処をすべきだったと思っている。まあ、これができるようになるのはここから2、3年後のことですが、それは別の話。とにかく、最悪なスタートをきった大学生活も、最高の思い出とともに終えることができた。もし受験期に戻れるとしても、私はまたこの大学に入学することでしょう。
記憶が鮮明だからか、浮かぶ事柄は多いのに、筆が進まない。筆と書いてキーボードと読んでね。しかも次はバッチバチに覚えている社会人生活。現に今も社会人ですからね。自分をさらけ出すようで怖い。お手柔らかにお願いいたします。
※サムネは卒業式の写真。この時はまだ気丈に振る舞っていた。
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