マガジンのカバー画像

ショートショート:短い作品集

9
1000字以内の短い作品集。 自由に頭の中のストーリーを紡いでみました。
運営しているクリエイター

#超短編小説

「話せない店主」:ショートショート

「話せない店主」:ショートショート

「ううっ、もうダメかもなぁ」

俺は、突然降り出した雪で、うっすらと雪が積もる通りを黄色いスクーターでそろそろ走っていた。

もう寒さと雪で走れそうにもない。

信号待ちでふと反対側に目をやると、黄色い街頭に照らされた、スノーマンが視界に入った。

その後ろには、少し古ぼけた木造のカフェが見える。

格子枠の窓越しから、店内のゆらゆら炎が揺れる暖炉が見えた。

スノーマンは3段にシルクハット。

もっとみる