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ChatGPTとMidjourneyでSFの世界を作る―AIコラボアートの記録#5

課題:SFの世界を作る
プロジェクト時期:2024年4月

前回の記事「自分だけの鉱物コレクションを生み出せるか?―AIコラボアートの記録#4」の最後で触れましたが、

鉱物好きが高じてさらに派生したプロジェクト「結晶化した惑星」の紹介をします。

鉱物をAI生成するにあたって、新しい鉱物が生まれる仕組みを色々と調べてみました。主な要因はマグマ活動などの高温イベントによって元素が溶融して再凝固し、結晶化するというプロセス。

このプロセスから、

文明を持つ惑星でなんらかの高温イベントがあり、生物や建造物が再結晶化した世界

を思い立ちました。(細かい部分はご愛嬌)

ではさっそく、プロジェクトのレポート開始!



SFの肝となる世界観から作る

どんなに見た目が美しくて圧倒されるような景色が広がっていても、世界観の深みがなかったら魅力が半減してしまうというのは、これまで色んな映画を見ていて感じたこと。

一枚絵であればAIの力を借りればめちゃくちゃかっこいい風景は作れそうだけれど、まとまった分量を作るには、ある程度しっかりした世界観が必要になる。

ということで映画のシナリオから作ることに。
大筋だけ考えて、以下のようにGPT氏に依頼。(実際は英語でオーダー)

あなたはベテランのハリウッド脚本家で、新作映画の脚本を書いています。下の設定を元に、2つのあらすじを考えてください。

映画の設定:
・自然もしくは人工的な高温イベントにより荒廃し砂漠化した世界
・高熱により新たに形成された巨大な鉱物が、砂漠の崖のように立っている
・生き残った数少ない人類は、これらの鉱物を建物として暮らしている
・人類はこの環境で生き残るために、体のほとんどを機械化している

これを元にGPT氏はあらすじを2つ考えてくれた。
しかし生き残った人類同士で争いが起きるなどコテコテ感が強かったので、条件を追加したりしながら具体的な部分を深めていく。

追加条件:
・戦いの話ではなく、厳しい環境で謙虚に生きる人類
・環境の変化によって未知の動物(鉱物と融合した新しい生命体)出現
・この動物は先の高温イベントによって失われた魂の集合体なのかもしれない

最終的に決定したあらすじがこちら。(表現を一部変更)

タイトル:「Echoes of the Desert」

世界規模の紛争で荒廃した世界の残骸の中で、機械化された人間の小さなコミュニティにとって、生き残ることは日々の闘いです。共通の歴史で結ばれた生存者たちは、コミュニティの微妙なバランスを保ちながら、無機的な生活の複雑さを乗り越えていきます。

砂漠の厳しい風の中で、動物 (鉱物と融合したユニークな生命体) が、静かな仲間であり知恵の源として現れます。過ぎ去った時代の残骸であるこれらの生き物は、人間が存在の課題を乗り越える手助けをします。コミュニティが内部の緊張と外部の脅威に直面する中、人工動物は、機械化された殻の中にある人間性を理解し、癒し、再発見するための触媒になります。

「Echoes of the Desert」は、人間の精神の回復力と、逆境に直面しても私たちを結びつける繊細な糸を探る感動的なドラマです。内省、つながり、そして希望が欠如しているように見える世界における希望の追求の物語です。

さすが、説得力があるし引き込まれる。

仮にこのストーリーを2時間の映画にまで拡げられるかといったら怪しいけれど、少なくともSFの世界を作る基盤はできた。


Echoes of the Desertの世界

ではこの世界観を元に生成したイメージをお楽しみください。


セレナイト&水晶系の民


ビスマス系の民


ベリル系の民

やはり人間のイメージは一番よい感じで出力される。
建物はそれほど難しくなかったが、組み合わせる鉱物の種類による模様。
動物が一番難しかった!

最終的に色味の調整や風景の加工などを行ったものの、全体の統一感を出すのがやはり課題として残る。


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