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8月6日、7日 富山~福井
広島に原爆が投下された日ながら、自身は、その反対を向いて移動。
心の中ではしっかり噛みしめております。
先ずついたのは、新幹線開業にわく敦賀。
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並んだ線路の数とそれをまたぐ通路の長さに交通の要所であったことを即実感。
遠く(でもないか)には海も見えて、海と陸の結節点でもあった歴史も、新幹線フォームから実感。
その新幹線フォームの床。
寝そべれそう。
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そこから、今回の主目的地富山に向かう。
県立美術館が、新築移転してから、なかなかうかがえずにいたが、噂どおりの素敵な施設。
屋上よ!ここ。 立山連峰の山並みまで。
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遠方からの観客はこれだけでも嬉しい。
さらに、こちらも嬉しい。
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外に三体。うちにも一体。
それも階段脇にあるので、頭の上を見ることが出来る!
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それ以上に関心したのが、近在の方々のための施設。
デザインを主対象とした美術館ゆえ、見た目もカッコいいし、バリアフリーも丁寧に気が配られているけど、教育的なゾーンが、3階の良き立地の場所に集約され、それもとっても開放的。
平日なのに、親子づれが多数のんびりしていた。
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こうしたゾーンが、両端ともガラス張りになったこの導線の左右に配されている。
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つまり、遠くから来た観光客にも、近隣のヘビーユーザー予備軍にも、ちゃんと配慮された施設なのです。
そしてもちろん、所蔵品の展示も、椅子やポスター、そして瀧口修造さんに関わるコレクションの常設展示も、よく作りこまれている!
これはちゃんと作品を理解していないとできない展示なのが、すぐにわかる。
他にも気づくことがいっぱいながら、ともかく一言。
「ぜひ行ってみてください!」
もちろん富山なので、富山湾の幸を食す楽しみもあり。
それらの写真は控えますが、私が泊まるレベルのホテルでも、朝食がこれ。
喜多方のグリーンホテルに伍するところ発見。
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翌日は富山から戻りつつ、芦原温泉駅で下車して、これも今回の目的のひとつ金津創作の森での淺井裕介さんの展覧会。
こちらも行ってみてほんとうに良かった。
新幹線開業で、東京から芦原温泉駅まで直通ですので、ぜひ行ってみてください。
こちらの展示について、他にも画像がたくさん見つかるので、1点だけ、私が最も気に入ったこれ。
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淺井さんらしくその土地で採取した土を使い、多くの人が共に制作をした数々の絵画作品や、展示室のみならず広大な森の各所に作品を配する構成も素晴らしい。
でも、今回は、淺井さんの陶芸作品に目が行く。
この前、大阪の国立国際美術館で見た、梅津庸一さんも陶芸を手掛けていたが、それぞれのアプローチは違え度、同じような世代の二人が今、土を焼くことにしばし注視。
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広い森を歩き回り、お腹もすいたので、最後は駅まで戻って福井名物のソースかつ丼と蕎麦。
あくまで仕事です。