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11月4日 箱根

3日の朝に、山形を発つ。

東京で、松濤美術館「空の発見」と日本民藝館「芹沢銈介」を見て、小田原まで移動。


それにしても、どちらの展覧会も賑わっていた。
特に、このところ駒場の民藝館へ行くと、いつも人がたくさん。
倉敷民藝館も頑張らねば。

そして連休中の箱根へGO。

登山鉄道もきっと満杯だろうと、7時台に出発。
それでもほぼ席は埋まっていた。
目指すは、ポーラ美術館「フィリップ・パレーノ」なのだが、告知は凄い。
箱根湯本駅の階段広告 ↓ やら、電車内の中吊りやら。

 近年、現代作家の紹介に力の入るポーラ美術館だが、ついに外国人作家の大規模個展、それもパレーノの個展ゆえに注目。レジャーのついでと、いう観客も多い中、映像作品も多数が見入るハイクオリティーな展観。
ポーラ すごいな。

 そして個人的には、いつも驚かされる所蔵絵画で、今回もアレコレ確認&気づきあり。モネの積みわらは、大原所蔵作と同じような構図だが、タッチの解像度がかなり違う。モネの書き分けはもっと気をつけねば。とか。
 ポーラすごいな。それに箱根の観光客数も凄いな!

その観光客数をさらに体感させられたのが、彫刻の森美術館。
あまり人がたくさんいる写真を撮っても仕方がないが、普通に撮っても、こんな感じ。

上まで登ろうかと思ったけど、すでに牛歩戦術になっていて断念。

 もちろん、こちらのお目当ては「舟越桂 森へ行く日」展視察。
 逝去直後の個展だが、彫刻とドローイングの数量バランスや配置も素晴らしい会場構成(誰が担当したのか図録などでは確認できなかった)。
 2010年代後半の作品が揃い、思考の跡もたどりやすかった。

 私が1991年に岡山県立美術館の学芸員になって、それから一年経たずに担当したのが、日本近現代木彫展。
 そこに、戸谷茂雄さんや、舟越桂さんを押し込んで、メインのポスターも、桂さんの作品で作りました。
 直接お目にかかったのは数度だけながら、言葉にし得ぬ世界を作品化され続けた大きな尊敬する存在の方でした。
 見に行けて良かった。

 そして3泊4日の旅の最後のランチは小田原に降りてのアジフライとなりました。


東京に行っても時間がなくて、パン1個の昼食に、デパ地下お惣菜のホテル食という出張も多いなか、今回は、ほんとうに食に恵まれました。

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