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子どもに本を好きになって貰うために始めた事

子どもには本を好きになって欲しいと思っている。

理由は言わずもがな。本から得られるものは大きい。(古い考えかもしれないけど)

ただ、うっすらと思っているだけで、これといって啓蒙をしてなかったのだが、ある日の出来事を機に、一つだけやることを決めた。

"気まぐれに「本でも読もうか」と言ってみる"

これだ。

ポイントは"気まぐれに"である。私が思った時に実行するだけ。そして"言ってみる"だけ。最終的に本を読まなくてもいい。

もし、同じような悩み(?)を持っている人がいるなら、実践してみてもいいかもしれない。

これだけだと何の意図も伝わらないと思うので、なぜそういう考えに至ったのか「ある日の出来事」とその続きを書いておく。興味がある方は続きをどうぞ。

ある日の出来事

在宅勤務を続けるある日のこと。仕事が終わった後の空き時間と子ども達が寝る前の時間が重なった。

その時間を察してか、「UNOをやろう」と下の子(3歳)が声を掛けてきた。(最近UNOがお気に入りなのだ)

時計を見ると20時45分。キリのいい(なんの意味もないが、その時はそう思った)21時までちょっとした時間がある。UNOをやるのは面倒くさい。

その時ふと思う。こういう時間に本を読んであげるといいんじゃないか。15分あれば、1冊は読めるだろう。

「UNOもいいんだけど、ちょっと本でも読もうか。」と答える。

子どもは若干不満げではあったが、とにかく本を読むことに決めた。本棚から適当に1冊絵本を取り出して読むことにする。

我ながら絵本の読み聞かせは下手だ。感情を込めて、みたいなのはできるはずもなく、淡々と読み進める。

1冊読み終わる。時計を見ると20時50分。

5分しか経ってない。こんなに短い時間なんだ、というのが何気に衝撃だった。

「まだ時間があるからもう1冊読もうか」と言うと、子どもも満更では無い様子。

それじゃあもう一冊。それも5分経たず読み終わる。キリよくあと1冊。では、お休みなさい。

コーヒーを飲みながら考える

時計を見ながら読んだから気付いたのだろう。たった5分で絵本が1冊読めるのだ。もちろん幼児向けの絵本だったので、文章量は少なく、ページ数も少ない。

それにしてもたった5分。お湯を沸かしてコーヒーを一杯入れる時間と変わらない。

それだけで子どもが本に触れる機会を作ってあげられる。

ああ、たったこれだけの手間なのだな、と改めて知る。

またしばらく後のこと

その日から数日後、なんの契機だったか忘れたが「たった5分」というのを思い出し、「本でも読もうか」と声をかける。

子どもが持ってきたのは前に読んだのと同じ絵本。また淡々と読み進める。同じ本で飽きないのかな、と顔を覗き込んで見たが、割と楽しんでいる様子。その辺りは気にならないらしい。

そんなことをしばらくやっていると、子どもの方から本を持ってきて「読め読め」とリクエストしてくることが増えてきた。

子どもの行動は気まぐれなので、今後どうなるかはわからないが、少しは本に対しての興味が深まったのではないか。いずれは自力で本に触れ、読むことができるようになるといいが、今は興味を持って貰うので十分。(3歳だし)

何をどうするか改めて考えた

こういうケースの場合、例えば1日1冊本を読み聞かせる、という目標を立てて実践する手段もあるだろう。

そういう計画を立てて実践できる人はそれでいいと思う。1日5分の時間で実践できるはず。

しかしながら、飽き性である私の場合は、上記のような計画を完遂できる自信がない。さらに言えば、子どもが嫌がる可能性もあり、それで本を読まなかった場合、目標を達成できなかった、というストレスを抱えてしまう。

そんな計画は立てても無理が生じる。

というわけで考えたのが冒頭の"気まぐれに「本でも読もうか」と言ってみる"だ。

つまり、"気まぐれに"とは私が本を読んでもいいと思った時に実践すれば良く、"言ってみる"とは子どもの機嫌に影響を受けず目標を達成できるという、お手軽な目標。

無理なくできそうなことをちょっとだけやる、というスタンスだ。

だが、子どもに読書を啓蒙するということについて、明確な答えはなく(多分)、長期的な話でもあるので、これくらいのスタンスで取り組むのもそれはそれでいいんじゃないかとは思っている。


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