【決算情報】プレミアアンチエイジング／24年7月期_4Q(8－7月)

今月もきましたー2件！プレミアアンチエイジング社さんとファーマフーズ社。まずはプレミアアンチエイジング社の24年7月、通期決算発表から見てみましょうか

24年7月期のエグゼクティブサマリー
・売上：アンチエイジング事業、つまりはDUOとカナデルは継続して苦戦、ただ計画通りに着地はしているとの事。
・営業利益：販管費の見直し＋リカバリー事業（VENEX）が伸びた事で前年、計画を上回ったとの事。
・24－27年中期計画：初年度の24年度の苦戦を踏まえ27年7月期の目標を下げ、それ以外のKPIは追って共有との事
・25年7月予想：売上は24年比較でも落ちる、利益は出していくとの事
と、メッセージは「なんとか売上が落ちていく事を抑えつつ、利益確保頑張ります・・！」と理解しました。

損益計算書
売上は
・203.6億と、減ったとはいえ200億企業
・ただ、昨年から▲60.4億（▲22.9％減）はかなり強烈。
・通信販売も卸販売も両方苦戦。ドラックストアにも似た商品有象無象あるよな・・
・リカバリーアパレルのVENEX含むその他売上34億と伸びている事が救い

営業利益は
・予算、前年比達成との事ですが、1.4億、売上営業利益比率0.7％と1%もない状態
・売上しんどくてもほら、利益でてるじゃん？は言えない数字・・。

営業利益の増減要因
元々予算▲10億から、今回＋1.4億に着地したよーの内訳
ただ、そのうち

①1/3の広告の効率運用による＋285億は回収できない広告を止めたから
②1/3のその他＋281億は内訳無し
という事から1はそりゃそうかとなるし、2は3割もその他で説明無しというのは説明になってない気がする・・。

唯一前進は③1/3の固定費（人件費、システム費、業務委託費）見直し335億かな・・と

損益計算書四半期比較
売上
・通販、卸の右肩下がりが明らか。
・その他は4Qで10.6億にと最高に。
┗1～4Qの売上凸凹はその他の新商品実績が影響していて少し分かりにくい。ただ4QはVENEXが牽引していると見て間違いなさそう

販売管理費を売上比率で見ていくと
・広告宣伝費：2Qに増やすにも、3Q以降の売上ダウントレンドは止められず、～4Qまでで広告を弱めている
・人件費（業務委託費＋人件費）：売上比率26％前後とそこまで減っているわけではない
・その他：売上比率20%弱あるのに内訳出さないのはやや気持ち悪いものの、物流費、販売手数料、販売促進費、その他管理費などかと思うとそこまで比率は高くないのでは

広告宣伝費
・23年通期→24年通期で売上広告費率32.6％→31.2％、4Qでは25.7%と減ったよーと言う内容。
・右の広告額の棒グラフ、CPOの折れ線グラフを見たら一目瞭然、CPO合わないから広告減らしているよーの内容

アンチエイジング事業（DUO、カナデル）
・売上▲71.6億、▲28.1％と大幅減
・営業利益も改善したものの▲1.4億、▲0.8％で利益がでない状況
・DUO：4Qで卸販売（卸、小売への納品で事でなんとか売上を作り右肩下がりを阻止できた形。ただ納品＝売れるとも限らず、売れなければ返品（売上のマイナス）の可能性は先々ある。
・カナデル：通販の右肩下がりに加え、4Qは卸販売がほぼ無かった。店舗にたんまり在庫がある状態と想像。

育成ブランド群
・SINTOと、C+maniaとVC商品は引き続き継続との事。
・ただ個人的にはSINTOのmeta広告も、C+maniaの店舗上段展開も最近あんまりみないな・・となっている

主要ブランド売上構成比
・203億の売上からするとDUOが124億～、カナデルが36億～、クレイエンスが18億～言った形。

リカバリー事業
・20億、営業利益率13.8%と順調との事。
・社全体のその他売上、通期合計が34億程度。リカバリー事業が20億、その差額の14億がSINTO、C+maniaなど育成ブランドの売上かなー

2027年中期計画
・要は27年に400億は無理ですーという宣言。あと3年で2倍は、まあ確かにきつそう。

来期2025年予測
・売上：175億、24年比▲28.6億、▲14.0％になんとか抑えるのが目標
・営業利益：売上減少をなんとか防ぐ＝獲得広告を入れる事で営業利益率は0.9％とほぼ変わりなし
利益がでる筋肉質な体制へ・・は少し遠そう。

総会員数
・390万人突破との事ですが、直近の売上に繋がるアクティブ顧客は売上的にも10%の30～40万ぐらいとみえる。

オールインワン市場、1349億、2021年比較横ばいとの事。

貸借対照表
・流動資産は在庫抜きで73億程度。自己資本比率も55.7%とまだまだ健全というのが分かる

以上、まとめると
・24年7月期はなんとか売上200億は守った、が利益はほぼでてない
・来期25年もダウントレンドなのは変わらず175億、利益はほぼでない見込み
・DUO、カナデル、クレイエンスに加え、育成ブランドも苦しい。唯一リカバリーアパレルのVENEXのみ、20億と売上を伸ばしている
と言った状況です。これは中々しんどい。どう打破するか。