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【アゼルバイジャン】kanan badalov氏に魅了されすぎて現地の食材を衝動買いしたという話。


アゼルバイジャンという国に今ドハマりしている。

きっかけは、YouTubeの「あなたへのおすすめ」に突如として現れたkanan badalov(カナン・バダロフ)氏というYouTuberの動画だ。

kanan badalov氏は動画でいつも、羊や牛や鶏などを豪快にさばいて、「こんな量誰が食うねん……」ってくらい大量に料理をこしらえた後、一人で黙々とそれを食らう。
「食べる」というより「喰らう」という表現の方がしっくりくるほど、大量に作った肉料理を豪快にビールで流し込むのだ。

時にはチョウザメやラクダ肉など日本ではあまり馴染みのない食材が登場する事も多く、どんな料理が出来上がるのか、そしてどんな味なのか全く想像がつかないまま進行していく彼の動画に、いつしかすっかり釘付けになってしまった。

彼がアゼルバイジャン在住であることを知ると、すぐさまGoogle先生にアゼルバイジャンの事を聞いた。
名前だけは知っていたものの、アゼルバイジャンという国がどんな国であるかを全く知らなかったからだ。

アゼルバイジャンは、カスピ海に面したコーカサス地方の一国であるという事。
人口1000万人の小さな国だが、首都のバクーは「第2のドバイ」とも言われているほど栄えた街だという事。
そして日本人である私達があまりよく知らないのが申し訳ないくらい、大の親日国であるという事。
バクーの中心には日本庭園があって、なんと日本人だけ何故かビザが無料になるという事。(親戚のような関係のトルコからは金を取るのに)
そして何より、kanan badalov氏がプロデュースしているハンバーガーショップが首都バクーにあるという事!

ここまで勉強した所で、アゼルバイジャンは私の中で最も行きたい国No.1に輝いた。
とはいえ、こんな情勢なので気軽に足を運ぶのもなかなか難しい。
YouTubeに上がっているアゼルバイジャン旅行の動画を見て「いいなぁ…」とため息を漏らすしかできないのか…と嘆いていた時、こんなものを見つけた!

引用:アゼルバイジャンの食卓


アゼルバイジャンの郷土料理に使われるスパイスとのこと。
ウルシ科の植物の果実を乾燥させて粉にしたものとの事で、酸味があるのが特徴らしい。
色々なレビューを読んだところ、日本で言う「ゆかり」に近い風味があるのだとか。

これは使える!

最近うちの旦那が「アゼルバイジャン料理食べてみたいよね」と言っていたので、なるべく現地のスパイスを買ってチャレンジしたいなと思っていた所だったのだ。

という訳で迷わず購入。
ついでにアゼルチャイという、アゼルバイジャンでよく飲まれているポピュラーな紅茶もポチッておいた。

そして届いたのがこちら!

アゼルチャイ
スマック!


注文してから3日ほどという速さで迅速にに届けてくれたアゼルバイジャンの食卓さんには頭が上がらない。

さっそくアゼルバイジャン料理に取り掛かる前に、まずはアゼルチャイから頂くことにした。

うちにはティーカップというものがない


箱を開けて中身を取り出してみると、瞬く間に広がる濃い茶葉の香り!
アゼルチャイにはストロベリー、レモンなどのさまざまなフレーバーが用意されていたが、今回はベルガモットフレーバーを選んだ。

部屋の中が紅茶の香りでいっぱいになってきたころ、満を持して一口飲んでみる。

おいしい!
特別変わった風味がする訳でもなく、非常にすっきりした鮮明な味がする。
茶葉の香りが非常に濃く、その割には後味がサッパリとしている印象だ。
とても飲みやすい!
「チャイ」とは書いてあるものの、私たちがイメージするあのシナモン香る甘〜いチャイではないのでここは注意して頂きたい。

作業しながら飲むのにも、寝る前に一息つきたいときにもピッタリだと思う。

アゼルバイジャンでは紅茶の横に角砂糖を添え、飲む前に角砂糖をひとつ口に含んでから紅茶を飲むという習慣があるそう。
ストレートで頂きたかったので今回は角砂糖なしの状態だったが、次はアゼルバイジャンスタイルの飲み方を試してみようかな。

そして次に、気になっていたスマックというスパイスを試してみる。

パッケージの中はこのような感じ。
軽く匂いを確認してみると、ほのかに酸味のある香り?
想像していたよりも強烈な香りではないので驚いた。

肉料理などに振りかけて食べるのがポピュラーだそうなので、今回はkanan badalov氏を見習ってラム肉を買ってきて焼いてみた。

そしてここで写真を撮り忘れるという痛恨のミス…。
とりあえず羊のイラストを載せておく。


シンプルに塩と胡椒で味付けしたラムステーキに、スマックを適量ふりかけて一口食べてみた。

あ、酸っぱい感じがする!というのが第一印象。

ゆかりに近いという話を聞いていたので、かなり強烈な香りが広がるのかと思いきや、それほど主張は激しくない。
塩味の少ない梅干しのような感じかな?
とはいえしっかり酸味を加えてくれるので、ラム肉の臭みやくどさが一切気にならなくなる!
ふりかけるだけで劇的に味が変わるという訳ではないものの、爽やかで心地の良い酸味が特徴だ。

サラダや豆腐、焼売(!?)など、色々なものにふりかけて食べてみたがこちらも興奮して写真を取り損ねてしまった…。

だが、以前作ったアゼルバイジャンの郷土料理「ボザルツマ」の写真は残っているのでこちらも載せてみる。

レシピ参考元:BS4 kitchen


シンプルな煮物料理で、日本で言うところの肉じゃがに近いアゼルバイジャンの郷土料理だ。

本来はプルーンを入れるらしいのだが、手に入らないため梅干しで代用した。
上に掛かっているのはニンニクと塩コショウで味付けしたヨーグルトソースだ。
この上からスマックを掛けるとより一層酸味が際立って美味しい!
(正しいアゼルバイジャンスタイルなのかは不明)

なんというか凄く口に合う料理で、旦那も私も一瞬で平らげてしまった。
「これがアゼルバイジャンスタイルか…」とか言いながら、kanan badalov氏の動画を見ながら食べるアゼルバイジャン料理、最高でした。

こんなご時世じゃなくなったら、絶対にアゼルバイジャンに行くんだ。
そしてkanan badalov氏のプロデュースしているハンバーガーショップ「burgerbey baku」に行くんだ。

余談だが、私は来月結婚式を挙げる。
先日披露宴で配るペーパーアイテムを作っていたのだが、新郎新婦のプロフィール欄に「行きたい国」の項目があった。
迷わず「アゼルバイジャン」と記入したものの、あとでデザインデータを確認したら質問欄と解答欄が見事にズレており、「職業:A型」「相手の第一印象:アゼルバイジャン」とかになってた。

間違ってはないと思う。

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