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短編小説

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短編小説を不定期に更新中。
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記事一覧

友と共に

友と共に

タイタンフォール2の二次創作小説です。独自設定などを含みます。

俺が住む惑星ではタイタンが労働力として普及していた。
もちろん俺の農場にもタイタンがいた。
タイタンの名は収穫の意味のハーベスト。
ハーベストとは子供の頃からの付き合いで友達だった。
町では強盗がタイタンを使って警察もタイタンを使って応戦してるような治安だったけれど、楽しかった。
だが、IMCの侵略が始まってからは、変わった。
IM

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私のための勇者

私のための勇者

俺は幼馴染が好きだ。
彼女の喜ぶ姿を見たいがために彼女が好きな勇者になった。
大変なことも多いが、彼女が笑ってくれる。
それだけで俺は満足だ。
私は幼馴染が好きだ。
本来、勇者にならなければならない私に代わって苦労して勇者の代わりになってくれる彼が好きだ。
あなたのおかげで私は自由に生きられる。
ありがとう。私のための勇者。
終わり

最後の聖水

短編小説 聖水
ペットボトルに手が触れる。
締まっていなかったペットボトルが地球の中心に向かって大地に倒れてゆく。
「ああ中身、中身が漏れてしまう・・・」
気力が尽きた私の叫びは流れを止められず、中身は地面へぶちまかれていく。
一秒一秒経つたびに中身が砂を染めていき、臭いが鼻につく
「ああ、もうだめだ。もはやこれまで」
私にとって最後の飲料水だった聖水はカラカラの砂を少しだけ潤して消えた。
照りつ

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車で人を釣る

車で人を釣る

「いらっしゃい、ませー」アルバイト店員の気のない返事が出迎える。
とくに欲しいものはないので、店内をふらつく。
俺が欲しいものは外にある。
雑誌を立ち読みしながら外の駐車場をちらりと見る。
こじんまりしたコンビニに似つかわしくない超高級車、この車は一週間ずっと止まっている。
しかも、施錠なし&キーがつけっぱなしの無防備っぷり、
どうぞ盗んでくださいの配置、怪しすぎて気になってしょうがない。
コンビ

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嵐の町 テンペスト

嵐の町 テンペスト

辺境の町 テンペスト、潰れた大手チェーン店を居抜きしてフリーマーケットが作られた。
コンビニもなく大手スーパーもない財政の余裕もないテンペストは、もはや町の中で物を循環させるしかなくなり、クラウドファンディング(町民の寄付)によって設立された。
フリマの設立は町の勢力図を変えた。
最初に起こったのはテンペストのマドンナによる市場の独占。
テンペストのマドンナとは当町比では絶世の美女のことである。

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無知で無謀なターザン

無知で無謀なターザン

走り出す、駆け出す、踏み出す。大きく跳躍し数メートルの溝を超えて勢いままに転げ込む。
擦り傷の痛みに顔をしかめながら体を起こす、目の前には手つかずの自然が広がる新天地が広がっていた。
コンクリートジャングルで育った私にはあまりにも緑一色の光景に目がくらみ、一度目を瞑る。再度、開いても目の前の光景は変わらなかった。
夢じゃない実感が興奮を生み、「あーーああーー」と昔見たアニメの真似をしていた。
テン

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夕暮れハロウィン

夕暮れハロウィン

日曜日の塾を終えて疲れていた僕は通りがかった公園のテラスに腰を下ろす。
日曜日だが夕暮れのためか、遊んでいる子は見当たらない。
僕はリュックに入っていた最後のおやつを食べて、ふーっと一息つく。
今日始めて呼吸したような気がする。
落ち着いた僕を静かな公園の雰囲気と疲れが眠気を誘う。
家にも帰りたくないしと僕はリュックを枕にして寝始めた。

「勉強しなさい。あなたのために言ってるんだから」母は口を尖

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最期の晩餐~紫芋ドーナツ~

最期の晩餐~紫芋ドーナツ~

「怪獣警報!怪獣警報」街中にサイレンが鳴り響く。
そんな中、ドアが閉まる。私の眼前で
さも当然とばかりにしまったドアは「封鎖中」と無常で無機質なメッセージを表示する。
あっけにとられる私をよそに避難用の電車は動き出す。
無人のホームに一人置いて行かれた私、先程よりも近づきつつある破壊音。
私の頭の中を様々な情報、考えが走馬灯のごとく目まぐるしく廻り回って、その結果は悟りを開く。
悟りはカバンに入れ

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森の洋館の噂

私が赴任した小学校では生徒たちによって長い間、町はずれの洋館の噂が流れている。
住んでいた夫婦を惨殺した殺人鬼が住み着いている。
夫婦には子供がいたが、醜かったため監禁されていてまだそこにいる。
死んだはずの夫婦が幽霊として漂っているなどだ。
だが、実際にはそんな事実はなく小金持ちの夫婦が見栄を張って風変わりな洋館を建てただけの話。
その夫婦はすでに亡くなっており洋館には引き取りもおらず解体にも費

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題名 絶滅種の食卓

「きょうは土用の丑の日ということでウナギ定食です」
食堂のおばちゃんロボから聞いてそういえばと思い出す。
カウンターからトレーを受け取りヘッドマウントディスプレイを装着する。
すると目の前にはとても美味しそうなウナギ定食が見える。
口に運ぶとウナギのたれのいい匂いが嗅覚を刺激する。
もちろん味もしっかりとウナギの味がしている。
食事中に広告が流れてくるので、いつもなら無視をしているがきょうは目に止

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題名 地上への帰郷

対隕石用砲台が見えて来て、長い宇宙生活の終わりを感じる。
20代からずっと宇宙で生きていた俺が地上暮らしを始めようと決めたのつい先日。
俺はある日に昔の映画で地上で隠居生活をするシーンを見てから今まで考えていなかった地上での生活を想像するようになった。
それからはあっという間で宇宙生活から地上生活へ移ったときのリスク対策に関して調べたり、旅行で見てみたい場所を探したりとその準備も楽しく充実していた

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題名 明かり

題名 明かり

題名 明かり
夜になると、いつもの日課で高台のドラム缶に火を灯す。
少し待つと遠くの高台にも明かりが見えてくる。
このやり取りだけが私にとって人とのわずかなコミュニケーションである。
向こうの高台は数キロ先にあり道中も危険が多くあっちに行くことはかなわない。
今日もあっちも生きていて、こっちも生きていることが分かる。
だれかが近くで生きている安心感の中で眠りにつくのが幸せであった。
だが、そのわず

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題名 案内するおっさん

おっさんはガイドをやってから言い慣れた山の案内をする。
「この山は鬼ヶ山と言う。名前の通り鬼はいるし色んな妖怪もいて昔から山頂から湧いて出てくるんだ。
だが、幕府と陰陽師たちが手を組んで封印をして妖怪の噴出は収まった。その後、外に出ていた妖怪も次次に退治され絶滅した」
おっさんが山頂を指す先には山頂に巨大な栓が見える。
「あの栓なに?すごいダサいだけど」
「あれは山頂に突き刺し封印するための栓だ。

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ガンマンとライフルガールと運搬ロボ

ガンマンとライフルガールと運搬ロボ

小さい事務所に大きな銃を持った少女がやってきた。
彼女は化け物を殺すから手を貸してほしいと言って金を机に置いた。
「額は上々だが、化け物ってなんだ?原住民や原住生物か?それともサイコキラーか?」
「いいえ、人じゃなくて文字通りの化け物よ。対物ライフルがちょうどいい化け物」
彼女は持っている大きな銃を見せて言う
「俺はそんなデカい銃持っていないが、報酬はもらったし面白そうとしよう」
「ありがとうござ

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