ホルンパートより「あと12日!」
みなさんこんにちは!ホルンパートです。現在13人で活動しています。100周年記念演奏会も本番まであと12日になりました。早いですね~。皆で合わせられるのも残り数回だと思うと寂しい気持ちになります。
12月に入って雪が積もりだし、日もどんどん短くなっていって、休日のサ館(サークル会館)で行う全体練習では、明るかった大部屋の窓の外が練習が進むとともにだんだん暗くなり、帰るころには夜の暗さになっていてなんだか寂しさを加速させてしまいます。ですが本番直前のこの時期は一番楽しい時期でもあります。夏休みの時には遠い未来だった本番が現実味を帯びてきて、みんなが一層練習に力を入れているのが今しかないって感じでとてもいいです。
ホルンパートも一層パートで音をすり合わせて練習しているところです。パート員みんなが人当たりがいいのがホルンパートの良いところです。ギスギスしたことがありません。みんなのホルンの音にも人のよさがよく表れていて、みんな音を溶け込ませるのが上手です(♡)。
ホルンってどんな楽器?
私たちが演奏しているホルンという楽器は、見た目としてはよくカタツムリにたとえられますが、細く長い管がくるくると丸くまとめられた先に大きなベルがついているという不思議な形をしています。この長い管のおかげで幅広い音を出すことができますが、同時に狙った音程、音色の音を出すのに技術を必要とすることもあり、金管楽器の中で最も演奏が難しい楽器としてギネス世界記録に認定されています。その幅広い音域からハーモニーを担当することも多く、通常一曲4パートで演奏します。
ホルンという名前からも想像がつくようにかつて角笛と呼ばれたホルンですが、もともとは狩りをする際に仲間に信号を送るためのものでした。肩にさげて運んだことから、ホルンのベルは後ろを向いています。ホルンの音がほかの金管楽器に比べて柔らかく聞こえるのはこの後ろを向いたベルのおかげです。
また、ホルンを演奏する際には右手をベルで支えて演奏します。昔は音を変えるためのバルブがついていなかったため、ベルから出た音を右手で調整して出したい音程を表現していました。今は音を変えるためのバルブがついているため右手をさほど必要とはしませんが、細かい音程や音色は右手で調整しています。右手を入れるほど音程はひくく、音色は暗くこもったものになり、出すと音程は高く音色は明るく開放的なものになります。また、ミュートという道具でベルを完全にふさぐと音の響きが遮られ独特な音を出します(今回の演奏会でも登場します!)。
今回の演奏会でもホルンの様々な表情が楽しめると思います!
今回の演奏会の曲について、パート員から見どころ(聴きどころ!?)を聞いてみましたので紹介します!
「ニュルンベルクのマイスタージンガーより」前奏曲
『ニュルンベルクのマイスタージンガーより 第一幕への前奏曲』でのホルンは、金管として、また木管としても活躍し、一粒で二度オイシイ曲です!また、ホルンパート内でも、1stだけ別の動機を示していたり、芸術の動機を示している3rd、愛の動機の入りの4thなど、あいつオイシイなと思うところがたくさんあります!体力的に厳しい曲でもありますが、100周年の始まりを華々しく飾れるよう頑張りますので、ぜひお楽しみください!
祝いのために
「祝いのために」にて、ホルンは曲中の要所に多く登場します。朝日を連想させるような伸びやかな独奏、道中の3拍子のユニゾン、果てには最後の最後までずっと曲のおいしいところを彩り、飾り立てます。100周年という記念すべき節目を皆様とより共有し喜びあえるよう頑張って吹きますので、ご注目ください!
交響曲第9番
オーケストラをあまり聞いたことがないという人でも4楽章のテーマは歌うことができるというほど有名なベートーベンの第九ですが、華々しいイメージの4楽章に対して、1楽章の始まり方は静かに、緊張したものになります。限られた楽器だけで緊張感のある五度のハーモニーを演奏するのですが、そこに加わっているのは、管楽器ではホルンだけです。そのような緊張感と勇ましさを感じる1楽章が終わると、スピード感のある2楽章、天国のような雰囲気の3楽章を経て華々しい4楽章へと、ホルンの音色も曲が進むごとに様々な表情を見せます。
また、いくつかあるホルンのソロにも注目です。1楽章ではまるで遠くから聞こえてくるように、2楽章では木管楽器のような雰囲気で1stがソロを演奏しますし、3楽章では4thが中盤で木管楽器とともになんともドラマチックなソロを演奏します。
見どころが多くすべて語り切れませんが、どの場面でも活躍し、この晴れ晴れしい100周年の場に似合うように歓喜の歌を歌っていきますので、ぜひ耳を傾けてみてください!
残り12日間パートとしても一層団結して演奏に取り組んでいきますので、ぜひ会場に足を運んで聴きに来てください!当日皆さんに演奏をお届けできることを楽しみにしています。
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