通貨安と利上げを推進する人々の正体
1.貸し借りの面
1段階目
1ドル150円、100ドル、金利2.0%
150*100*1.02=15,300円
2段階目
1ドル120円、100ドル、金利2.0%
120*100*1.02=12,240円
12,240-15,300=3,060円のマイナス
3段階目
1ドル120円、100ドル、金利0.5%
120*100*1.005=12,060
12,060-12,240=180円のマイナス
3,060+180=3,240円のマイナス
4段階目
1ドル150円、100ドル、金利0.5%
150*100*1.005=15,075円
15,075-12,060=3,015円のプラス
(-3,240)+3,015=225円のマイナス
通貨安で利率が高ければ、【取り立てる時に】高く取り立てることが出来るからでしょう。一方で銀行側のマイナスは顧客側のプラスでもあります。
ここに二つ目の国が介在するなら、顧客側としては「たくさん借りることが出来て、たくさん返さなくていい国」を選ぶとは思います。
2.スポーツの面
賞金1,000ドル、1ドル150円
150*1000=150,000円の賞金
賞金1,000ドル、1ドル120円
120*1000=120,000円の賞金
為替安なら海外の大会で勝った時に多く手に入れられるからでしょう。それに日本で出生したスポーツ選手は大体は日本企業に所属しているか、日本企業がスポンサーになっています。
3.購買の面
1点100ドル、1ドル150円
150*100=150,00=15,000円の費用
1点100ドル、1ドル120円
120*100=120,00=12,000円の費用
為替安だと海外から仕入れる時に高く仕入れるようになります。そうすると家人から「物価が高くなった」と嘆かれますが、「その分稼いでくるから」と言うからでしょう。
4.まとめ
日本の為替や利率を考える階層が1940年代から1960年代のいざなぎ景気や神武景気と言う名前がつく時代か、あるいは昭和40年代から昭和60年代のバブル景気のいわゆる「ノリ」で方針を決めているからかもしれません。それは1990年代の円高で日本のコンピュータゲームなどソフトパワーで日本が高い評判を得ていた時代とは隔世の感があります。