弱いと強いを判別するもの

最近扶桑社から「弱者男性1500万人時代」という書籍が出版されたそうですが、弱者の弱ってどういう意味か、考えたくなりました。

googleで検索してみますと

・気力が少ない、力が足りない、他の支配を受けやすい、年が少ない、若い

で漢語林で検索してみますと

・力が少ない、勢いがない、健康でない、柔らか、しなやか、足りないこと

で明鏡国語辞典では
・よわいこと、よわいもの、わかい、幼い

ですが明鏡国語辞典で弱いを調べますと

・物理的な力が小さい
・人などが物を動かしたり押さえつけたりする力が小さい
・自然現象のもつエネルギーの作用が小さい
・勝負などで相手をしのぐ力をあまり持っていない
・体(の一部)が丈夫でなく、機能的に劣っている、また精神的な面での能力が劣っている。
・外からの作用に対して、しっかりと耐える力が小さい
・その方面やそのような状況について、あまり優れた力を持っていない

などとあります。

例えば為替で円相場が円安に振れて食料品の値段が上がったりすることなどは「食料品は為替に弱い」と言えるかもしれません。

また「健康でない」という部分に触れますと、糖尿病の血糖値の規定があって規定に沿えていないという意味で(体が)弱いという用法もあります。

そこから転じて、相手の要求に応えることができないという意味で弱いと使う場合もあると思います。

今日本では先ほど触れたように為替相場で企業の業績が変わったり、株価が上がったり下がったり、食料品の値段が上がったり下がったりしているので「日本の経済は為替相場に弱い」>「日本の経済は天気の変化に弱い」と表現できるかもしれません。また、生活必需品が為替変動で値段が簡単に変わったりするという意味では「日本の生活必需品は為替変動に弱い」と言えると思います。また、「日本は世界に対して売り手になっていて弱い」と言えるかもしれません。

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