第2回|作文技術の磨き方②|答案構成|中学受験作文の対策方法
はじめに
こんにちは、ハリー・サポーターです。この『中学受験作文の対策方法』は、全5回で、受験作文の対策方法について、ご案内するものです。
また、『中学受験作文の基礎知識』というコンテンツのご用意もあります。ぜひ合わせてごらんくださいませ。
今回は、『答案構成』について、ご案内致します。それでは、内容に入っていきましょう。
作文における答案構成の重要性
中学受験における作文問題では、限られた字数で、自分の意見を『論理的』に作文する力が求められます。
この『論理的』というのは、『主張』『説得・体験』『まとめ』のそれぞれの記載内容に一貫性があって、記載内容が適切ということです。
そこで、この『主張』『説得・体験』『まとめ』について、それぞれ30字程度で書いてみて、答案の一貫性を確認します。これが、『答案構成』です。
作文の答案構成の実例
頻出の『言語・コミュニケーション』のテーマで、『答案構成』をしてみましょう。
相手に伝わる言葉を選ぶ必要がある。
クラスの発表で、専門用語ばっかり使った発表は、分かりづらかった。専門的なのに、専門用語をあまり使わなかった発表は、分かりやすかった。
人に何かを伝える時には、専門用語ではなく、相手にとって分かりやすい言葉を選んでいきたい。
この構成だったら、内容が一貫していて、分かりやすいと評価できます。ちなみに、この実例の通り、30字にこだわる必要はありません。ポイントが分かりやすければ、長めの文章でも構いません。
それでは、次の構成ではどうでしょうか。
専門用語は、理解を効率化する。
クラスの発表で、専門用語の多い発表は、分かりづらかった。
しっかり勉強して、多くの専門用語を学んでいきたい。
これは、説得・体験のところで、一貫性が欠けています。例えば、『専門用語の多い発表も、先にしっかり予習していたので分かりやすかった』という内容の方が、一貫性が保てます。
答案構成をすることで、こういったズレに気付きやすくなります。
作文答案を毎回作る必要はない
答案構成が適切なら、おかしい作文答案にはなりません。
書く訓練は、30字要約・100字要約でも十分積めます。ですから、作文答案を作るのは時々で良いのです。作文対策としては、たくさん作文を書くより、たくさん答案構成をするようにしましょう。
それではまた!
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