第4回|答案の組み立て方②|まとめ|中学受験作文の対策方法
はじめに
こんにちは、ハリー・サポーターです。この『中学受験作文の対策方法』は、全5回で、受験作文の対策方法について、ご案内するものです。
また、『中学受験作文の基礎知識』というコンテンツのご用意もあります。ぜひ合わせてごらんくださいませ。
今回は、『まとめ』の組み立て方について、ご案内致します。それでは、内容に入っていきましょう。
作文における『まとめ』の重要性
作文における『まとめ』は、非常に重要な役割があります。
中学受験の作文課題では、『課題文からどういうことを学んだか』ということについて作文させるものが多いです。明記されていなくても、そういうことを意識して作文しなければなりません。
そして、そういうことを書く場所は、『まとめ』です。つまり、『課題文を読んで、それを踏まえて、今後自分がどう行動していこうと考えたか』について書くのが、『まとめ』なのです。
『まとめ』の考え方
人間関係に関する課題文を読んだとしましょう。
今まで、こんな風に行動してしまっていた。でも今後は、こんな風に行動できるようになろう。こういう答案が、ベストな構成です。
環境問題に関する課題文を読んだとしましょう。
今までこんな風に考えていた。でも、それは間違いだった。今後は、このように考え、このように行動していこう。こういう答案が、ベストな構成です。
まとめの組み立てる手順
ところで、作文答案の順番は、『主張⇒体験⇒まとめ』です。ただし、答案構成を『主張⇒体験⇒まとめ』で考えてしまうと、上手くまとまらなかった場合に、『体験』を考え直すことになります。こうなると、時間の無駄が大きいです。
そこで、答案構成を考える順番は、『主張⇒まとめ⇒体験』にしましょう。『主張』を考えて、どういう『まとめ』にするか考える。その上で、それをつなぐ適切な『体験』を考える。そういう順番で考えるようにしましょう。
まとめを制する者が作文を制す
『主張⇒体験⇒まとめ』まで、違和感なくスイスイ読めた答案は、決して悪い評価にはなりません。適切な『まとめ』は、採点者に安心を与えます。
一方、『主張⇒体験』まではスイスイ読めたけれども、『まとめ』で引っかかってしまった答案は、あまり良い評価にはなりません。『まとめ』がしっかりしていないと、『主張⇒体験』がスイスイ読めたことも、『たまたま』に思えてしまいます。
このように、『まとめ』を制する者は、入試作文を制します。
『まとめ』にこだわった指導は、世の中ほとんど見かけません。でも、重要な答案の要素なんです。しっかり訓練しておかなければなりません。
それではまた!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?