第5回|「って感じ…」を卒業しよう|だから伸びない…日本人の英文読解勉強法
はじめに
こんにちは、ハリー・サポーターです。この『だから伸びない…日本人の英文読解勉強法』では、全5回で、日本の学校・塾で指導する勉強法の何が悪いかについてご案内します。
合わせて、『誰でも伸びる!必ず伸びる!英文読解の正しい勉強法』というコンテンツのご用意もあります。ぜひ、そちらもご覧くださいませ。
第5回は、『「って感じ」なのに途中点が付く?』をご紹介します。それでは、内容に入っていきましょう。
英文和訳では、主語を変えてはいけない
受験生にこの文を英文和訳してもらうと、『驚くべきことに、それらは最近まで、体系的に研究されていませんでした』というような訳を提出してくることがあります。この訳文の主語は『それら(Them)』ですね。
正しい『英文和訳』は、『驚くべきことに、最近まで誰もそれらを体系的に研究していませんでした』です。この訳文の主語は、『誰も(no one)』ですね。
確かに、訳文の意味はほとんど同じです。内容はきちんと理解できているかもしれません。ただ、『英文和訳』としては、これは0点です。
これに点数をくれる先生も少なくない!
この答案に点数を与えることは、本質的に誤りです。元の文の主語は、『them』ではありません、『no one』です。主語が違うのに、点数が与えられて良いはずがありません。
ただ、この0点の答案に、部分点のような点数をくれる先生は、少なくありません。これが、多くの受験生の英語力アップを妨げています。
その優しさが、『って感じ…』を生む
こういった部分点があるから、受験生は、正しく訳すのではなく、単語を拾って、よく分からなくても、とりあえずなんとなく訳すようになります。そして、訳を説明させると、「って感じ…」という言葉が出てくるようになります。
模試の際には、覚悟を決めて、完璧じゃなくても解いてくるしかありません。でも、そうじゃない場合。学校・塾・予備校の課題では、「って感じ…」と言わなくて済むよう、正しく訳す訓練をするべきです。
そして先生も、受験生が正しくない訳を提出してきたら、部分点など与えず、しっかりやり直させるべきなのです。
英語を得意・楽にするためには…
『英文和訳』に丁寧に取り組むからこそ、読むのが早くなるんです。『英文読解』がより正確になるんです。
雑な『英文和訳』・曖昧な理解で勉強を続けても、いつまで経っても、成長できません。いつまで経っても、英語は得意になりません。いつまで経っても、英語は楽になりません。
大切なことなので、もう一度言います。「って感じ…」と言わなくて済むよう、正しく訳す訓練をしましょう。
それではまた!
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