もしも彼と別れたら、と考えた時。
「もしも彼と別れたら」
私は時折考える。
あり得ないことではない。
いつだって別れはすぐ隣にあるこの関係。
「もうそろそろ会うのやめようか」
どちらか片方がそのひと言を発して、
もう片方が「はい」と返事する。
もしかしたらそのひと言すらもないかも
しれない。
黙って自然消滅かもしれない。
誰かにバレてもう二度と会えないことになるかもしれない。
何ひとつ気持ちを伝えられないまま終わって
しまう可能性だってある。
だけど、いつどんな形での別れだとしても
私は彼に感謝の気持ちでいっぱいいっぱいだ。
彼に感謝の気持ちしか出てこないのは、
リスクを犯してこの関係を続けてくれたこと
仕事や家庭もあるのに私との時間を作ってくれたこと
沢山の楽しい話をしてくれたこと
私の作るお弁当を全部食べてくれたこと
何百回とキスをしてくれたこと
温かいハグをくれたこと
ここには書ききれない程の感謝がいっぱいいっぱいある。
彼とは出来る限り
ずっとずっと一緒に居たい。
でもいつかは必ず訪れる別れの時。
それはきっと家族のように
死というカタチでの別れではないだろう。
自分の意思とは無関係に
いつ終わるか分からないこの不倫関係、
伝えれる時はいつも彼に感謝を伝えて、
後悔しないように目一杯愛を与える。
私に出来ることは
ただそれだけなのだと思う。