Walk220611_chapter1
都営三田線の終点、西高島平から歩いた。
「東京億景」を標榜しつつ、埼玉県和光市をよぎる。
こう云うことはよくある。スタートを神奈川県にしたり、千葉県にしたりすることも。‥‥ひょっとしたらどこかしらに旅に出て、その紀行をしれっとUpするかもしれない。でもたぶん〝歩く〟ということはブレないと思う。ご容赦願いたい。
西高島平からどこまで歩いたか?
それは最後に。
前回「Walk220529」では紹介ポイントをひとつにしぼったのだが、今回は散漫な印象になることを覚悟の上――なにしろ引っかかりポイントが多いので、chapter1として、道半ばまでの報告となる。
重苦しい雲が首都高速池袋線におおいかぶさる。
あいにくの曇天だった。
板橋区三園1丁目。
えっ? 目を疑う自動販売機を発見。
ダスキンさんの自動販売機、初めて見た。
〝台所用スポンジ〟を切らしていたら、ありがたい自販機に違いない。
(あぁ、裏手はダスキンの営業所(?)か。)
旧白子川緑道へ。
白子川はこの北西側を流れている。東京都と埼玉県の境がほぼ白子川だ。
と、やがて見てくる立派なビル。
ポテトチップスでお世話になっている「湖池屋」さん本社。
旧白子川緑道沿いに本社ビルとは、なかなか〝粋〟ですな。
成増駅方向へ。
川越街道、R254に史跡が並んでいる。
歴史を知れば、散歩に厚みが――時間的背景を包括して深みのような、味わいのようなが――出てくる。
川越街道のここは〝新田宿〟。
歩いて感じられた地形などから想像するに(いやいや案内板に記されているとおり)、結構勾配があった宿場町だったのかも知れない。
案内板を読んで、しばしタイムスリップするのが散歩の醍醐味でもある。
以前見た、異様な建築物を確かめに埼玉県和光市側に切れ込む。
目的の建築物ではないけれど、途中で格好良いマンション(?)を見つけてシャッターを切った。
建築物も自分にとっては美味しい被写体のひとつなのだ。
そして見えてきた、目的の物。
この鉄筋むき出しのフレームはなんだ? 中央の階段を吊って支えているようにも見えなくもない。しかし、フェイクなのは明らか、デザイナー(設計士)さん、遊んだね!
しかもフレームが映える蛍光グリーン。何でもないはずのマンションが、近未来の異様な建築物に見える。この建築が路地奥に隠れてしまっていることが、異様度を増しているひとつの要因だけれども、人目につく大通りにあっても良いような、もったいないような、複雑な心境。
〝百段階段〟とも言われる急坂をくだり、次の気になる物件へ。
まだ、遺っているか‥‥。それが心配だ。
住所的には和光市白子であるが、練馬区旭町との境にあたる。
――良かった。あった。現存している。営業しているようだ。
この外観を見て、ピンッとくる人がいるかなぁ?
堤真一さんんがビール(一番搾り)をあおって「ぷはーっ」とやるCMで使用された銭湯。
夕暮れ色に染まる〝浩乃湯〟から、風呂桶を持った堤眞一さんが出てくる、その至福の表情が印象的だったように記憶している‥‥。
CMのラストはそんな構図だったよね? 間違えていたらごめんなさい。
和光市に残る最後の銭湯だそう。
銭湯は残して行くべき良き文化だと思う。
東京じゃないけれど、OKな東京の一風景として、――永遠たれ。
(続編は画像整い次第Upします!)