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『図説 室町幕府』は真の男のための中世バイブルだ

よくきたな。おれは逆噴射聡一郎ではない。
おれは時々関東室町についてのテキストを書いているが、誰にもほんきで読ませるつもりはない。
だが今回は室町という過酷なメキシコの荒野を生きぬく必携のバイブルが出たからいてもたってもいられなくなったので、この記事を書いて公開することにした。

※ちなみに、この記事で使っている文体はこちらの逆噴射聡一郎先生をリスペクトしたものです。再現性が低くて申し訳ない。興味のある方は上記リンクでメキシコの荒野を感じろ。おまえが女だからといって真の男にはなれないとかそうゆうことはないから安心しろ。

今すぐ読まないやつは腰抜け

耳ざといおまえは「応仁の乱」『図説 室町幕府』の文字列をTwitterなどで目にしているかもしれない。だがお前は妙にひねくれており、乗り遅れたのが悔しく、そういう話題のワードを見ないようにして悦に入っている、もしくは「室町時代?どうせ大河ドラマになっても視聴率低迷するような、そうゆうやつだろう・・・」とかいってぜんぜん本屋にも図書館にも行かない。
 これはどちらも完全な腰抜けであり、完全にどうしようもないことが証明されている。いつからおまえはそんなになってしまったのか? スマッホンの予測変換のせいで、おまえの中の真の男は死んでしまったのだろうか? だが仮にそうだとしても……よみがえる。『図説 室町幕府』を読むことでだ。

室町時代はメキシコの荒野だ。気を抜けば死ぬ

お前は室町時代と聞いてすぐに一休さんと将軍を思い浮かべ、そして「キョート・・・全然メキシコじゃない」と思うかもしれない。だが室町時代は暑く乾燥したメキシコだ。そういうとお前は「知ってる!南北朝!バンデラス!バサラ!アウトロー!」とも言うかもしれない。 だがそれも束の間のことだ。真の荒野はその先にある。

足利義満、いわゆる一休さんのとんち話に出てくる将軍といわれる

真の荒野……室町のメキシコはまさにこの足利義満の向こう側だ。
お前は4代目から先の将軍の名前が言えるか?守護という言葉はセンタ試験で出てきても、それが何か思い出せるか?いつの間に室町幕府はいなくなっていたのか分かるか?
そこでおまえは室町がメキシコ、サボテンとかが生えていて灼熱の太陽が、石だらけの大地を無慈悲に照らす荒涼たる大地であることが分かるだろう。
調べようとしても日本史を履修していなかったやつはきょうかしょもなく、どの本がお前を助けるのか、その手がかりすらない。少し前なら本当に手がかりはなく、かたっぱしから室町時代について書かれた本やリブレット、場合によっては専門書や論文を何本も漁らないと手がかりは得られなかった。
「ちょっと知りたいだけなのに、本を何十冊も読んだりするなんて、そこまでしたくないよ・・・」お前はスマッホンを片手に予測変換と検索結果だけで全てを知ろうとし、そして根拠もない素人のブロゴに失望し、酒とベイブに溺れて忘れようとする・・・だがそんなことにはならない。『図説 室町幕府』があるからだ。

真の男は見開き2ページで理解する

うたがい深いおまえは「どうせ図説とか言って、前のページをクリップで押さえながら、次のページまで頭にいれながら見ないと分からないだろう?」とか言って図書館で見つけても手に取ろうとしない。それは完全に間違いだ。『図説 室町幕府』は全ての項目が見開き2ページで一つのテーマを網羅し、お前の脳に直接グーで殴ってくる。
わかりやすさ・・・それはパーでもチョキでもなく、いっぱつで頭を殴ってぶっ飛ばすような強烈なグーで殴れとゆうことだ。グーに手を抜かなければ最強につよい。チョキをどうひねくろうと、そんなのは黒蜜滴る鍵善のくずきりにはかなわない。
メキシコでは前のページをもたもた手で押さえていては生き残れない。見開き2ページ。それがお前の武器だ。

真の男が書いた真の男のための図説

それでも乗り遅れたと思ったお前はひねくれて「図説って簡単にまとめて、どうせ面白雑学じてんや歴史マンガ、日本史の教科書のまとめみたいな本だろう。最新研究に比べたら手垢のついたふるいやつだ」と手に取らないかもしれない。そうゆう奴に限って、RGBとかの表面的なところしか見ておらず、メキシコでゆだんして死ぬ。

この本を出している戎光祥出版は「その道の第一人者に、最新の研究成果をわかりやすく紹介してもらう、史料に基づいたきちんとした歴史の本」がコンセプトであり、書いているのは、そういった第一人者のバンデラスたちと長年渡りあってきた編集長本人だ。まさに真の男が真の男のためにかいた図説なのだ。

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