Hundreds Colorsです。
今回のキーワードのようなものは「なぜ、本を読むことが大切なの?」
実はこれよくある話ではないだろうか?
「信じられん!」くらいの顔で「なぜ、そんなにも本(*)を読むの?」と。
*ビジネス書や経営学、教養に関する本、古典や現代のものを問わない小説など
ドラクエに例えると良さそうだから、書いてみた。
VUCAの世界はドラゴンクエストと似ていませんか?
VUCA時代と言われてしばらく経つ。
もう何も珍しい言葉でないので、危機感も恐怖も感じないビジネスパーソンは多いと思う。
ミドル世代には馴染みがあるテレビゲームに「ドラゴンクエスト(ドラクエ)」がある。
勇者と仲間たちで冒険して、ゴールするロールプレイングゲームだ。
VUCA時代はドラクエの始まりのシーンに似ている気がしている。
確かゲームの始まりは、次の3つのセットがお決まりだ。
地図 ・ 武器 ・ 仲間
行先は森のような道無き道をいく感じ。まさにVUCAだ。
途中にいろんな的が現れたり、偶然に出会う人の助言を聞いてみたり、突然嵐になったり、気がついたら自分のレベルが上がっていたり、と。
シナリオはスタートラインにいるときは全くわからない。
新型コロナウイルスをめぐる対処をドラゴンクエストに例える
最近の新型コロナウイルスをめぐる環境の変化を体験していると、ドラクエの最初に例えてみる。
地図とは、「教養」ではないか?
なぜ、私たちは書店でカミュの「ペスト」が突然売れたり やスペイン風邪を事例に出して話ができるのか?
平たく言って、教養(=リベラルアーツ )=Liberal Artsとして歴史、宗教など私たちが自由(=libral)になるための広い広い世界地図を持っているからではないだろうか?
新型コロナウイルスの感染拡大には恐怖を感じるわけだが、比較対象として先述の病気を引き合いに出せるのは「教養」があるからなのだと思う。
その結果として、「正しく恐れる」ことができ、「正しい対処」が予測できるのだろう。
もし、あまりにも個人に教養がなければ、物資の買い占めをする行動をしたり、フェイクニュースをSNSで拡散させてしまうことになる。
瞬時に広い世界地図としての教養を広げられるのは、強い。
武器とは、「科学技術」に見える
ペスト でもスペイン風邪でもいいが、何が大規模な感染につながったのか?
また、この2つほど新型コロナウイルスのインパクトが小さく見えるのは、なぜか?
この理由の1つは、科学技術の1つである情報技術の発達により「100年前よりも情報が瞬時に伝わるようになった」からではないだろうか?
進化する科学技術を知っておくこと、使えるようになっておくことは生存確率をあげる。
実は100年前のスペイン風邪と今の新型コロナウイルスへの人間の対処はほとんど変わっていない。
「移動の制限」「人との接触を断つ」「手を洗い、マスクをする」くらいだ。
仲間とは、「人間としての仲間、次世代の人材」だ!
私たちは一人ではあまりにも孤独で、弱い。
先述の地図を科学技術を持っていても、弱い。
私たちは、仲間になれることが強いのではないか?
ドラクエの冒頭でも「役割の異なる」仲間と旅が始まる。
結果として、その仲間と対話をしながらゴールする。
何を知っているかは大切なのだが、誰とつながっているかはそれ以上に大切なのではないか?
だから、学び直しは生存するために必須の時間
企業の中にいるビジネスパーソンにとって、ドラクエと学び直しの関係を考えてみる。
地図としての方向性が正しいのか?を自分ごととして見極める判断力は時を越えて著者と希望するタイミングで対話ができる読書が最もコストパフォーマンスが高いと思う。
武器としてのテクノロジーを使えるように自分をメンテナンスするのは、やはり学び直すことが可能にする。何を身に付けるのが良いのかは、地図を読み解くことで予想ができる。
私たちは気持ちが弱い動物なので、一人で自律的に学ぶのはとても難しいことだ。誰か(仲間)と本を一緒に読んでみるというような、「共に学ぶ場」を持つきっかけが読書なのではないだろうか?
VUCA時代に生き残っていくために、本を読むという時間は必要不可欠であると思っている。逆を言うと、本を読まないことはVUCA時代に自分を対応させられないことを選択しているようなものだと思う。
だから、私が本を読む理由の一つは「VUCA時代を生き残るため」なのだ!
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