ピンクとグレー(2016)
2016.01.12 TOHOシネマズ梅田で鑑賞
【⚠ネタバレあり注意⚠】
遅れながら今年初レビュー。本年一本目を今日、2回目観賞してきました。
『蒲田行進曲』のような驚きを一回目は受けとり、二回目は答え合わせですね。この発想は面白かったです。色の使い方も含めて。そしてゴッチの曲で終わるのもなかなか(笑)
一回目にも感じていた違和感の正体は、リバちゃんに成りきっていた菅田くんに、中島くん(リバちゃん)がグレーゾーンで追いついていけなかったからだと感じます(走る、胸ぐらを掴む、タバコでむせるとかリンクしてなかったかな)
つまり、菅田くんの演技がすごくよすぎて、中島くんが下手に見えてしまっていたのがザンネン。十分彼は、ゴッチこと柳楽くんの存在感を表現されていたと2回目で確信したからです。柳楽くんに完璧にはなれないけれど。
本作は、2回出てくるセリフが意味をもっているのか。わざと反復している「サリーのことは、大事にしてやってよ」「やれることをやってみるだけだよ」
そして「しょうもな」この言葉で終わるわけですが、ゴッチから貰ったライターを放り投げて、過去「しょうもな」と感じていたピンクの世界の自分、今のグレーな現実から一歩踏み出すために。これはちょっと新鮮。このような形で過去に決別するという意味で。行定監督の新たな青春映画、いい意味で裏切られてよかったです。