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2025年2月 未来の自分に送る短歌15首

敬称略ご容赦ください。
対象は、その月に私が(主にXで)読んだ作品です。発表・投稿の時期は関係ありません。掲載順に意味はありません。
短歌に対する批評の意図もなく、単なる個人のメモです。


砂崎柊『湯の中でパスタが踊る 愛憎と言うけどほぼ憎なんでしょう?』(NHK短歌)

静句かも《風のように駆けるガゼルと同じ大陸に

夏谷くらら《でこぼこな公転軌道をひとめぐり

ume《一面の真白き生命

まちりこ《使い捨てカメラの中に閉じ込めた

暗がり《「歩く」って少し止まると書きますし

犬飼犬太《いつだって思い出すのは旅行とかデートじゃなくて

鈴木春香《叶うから祈るわけではないことを

なにもない子《電話には出ずにきみへと駆けてゆく

バターロール《空蝉の人の群れから私だけ

はやぶさ 連作『褪せていく』特に冒頭三首

ナカムラロボ《心臓は君といるとき臓器ではなく

設樂カモシカ《本当はテストの範囲とかじゃなく

白灰《感情を殺した罪は

中村森《あの人に愛されなかった経験で

汐留ライス《もう二度と行くこともない町なのに

俵万智《教育の半分は「育」日当たりのよきベランダに鉢を並べる (『俺がマリオ』録)


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