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認知症のはじまり!母が行方不明になった
要支援も要介護もない状態でサ高住暮らしをしていた母
同じ話をする間隔が近くなってきた去年
母が行方不明になりました。
今までこんなことが無かったので
とてもビックリしたし
思い出すとドキドキしてしまうほどの衝撃だった。
入所している施設から電話がきた。
施設からの電話って楽しいお話じゃないのは
話す前からわかっているのでちょっと構える。
「あの、お嬢さん今ハルさんとご一緒ですか?」
母は1人で外出もできていて
時々待ち合わせをして出かけていたのだ。
でも、それは半年前までのことだった。
「いえ、一緒じゃないですけど」
というと
「実はハルさんが朝外出してからまだ帰って来ないんです」
え!!
今って夕方の3時過ぎだよ。
つまり母は6時間も外出しているという。
急いで兄に電話するが出ない。
兄は母の施設の近くに住んでいる。
義姉に電話をすると
「すぐに施設に行ってみます」
と言ってくれた。
警察に保護される
施設からは警察署に電話をするように言われた。
おまわりさんからの指示は
「お母さんが出るまで何度でも携帯を鳴らし続けてください」
母は普段からあまり携帯を取らなかったりする。
祈るような思いでかけ続けたら電話が繋がった!
「お母さんどこに居るの?」
努めて冷静に聞くと
「教えない」
だって。
おいおい。笑
どうやら、どこなのかわからないようだ。
大きな車の走る音がずっと聞こえていた
何か目印になるものは?
と聞いてもわからないという。
「じゃあさ、何かお店を見つけたらそこに入ってここはどこか聞いてみて」
と伝え母との通話を一旦電話を切り
警察にもう一度連絡をする。
「ではお母さんにもう一度電話をかけて110って番号にかけて」
と言ってください。
と話していたところで、別のお巡りさんが
「見つかりました!!」
と大きな声で叫んでくれた。
良かった・・・。
ホッとしたと同時にヘナヘナと力が抜けた。
保護されたときの様子
母の身元引き受けなどは義妹と兄が行ってくれた。
母はその日、皮膚科に行くと言って出かけていた。
ところが道がわからなくなりグルグル
歩き続けてしまったようだ。
その間昼ごはんも食べず
水も飲まず・・・。
よく無事だったよ。
施設から2キロほど離れたGUの路面店前で
転んでいたところを親切な方が保護してくれたらしい。
母は転んで腕と顔にすり傷ができていたけど
元気だったという。
翌日は姪っ子の結婚式
母に何かあったら
姪っ子の結婚式も欠席しなくてはいけないところだった。
良かったよかった。
と思いつつ
母の老いをはっきりと実感することになり
この日からさらに母の老いが加速していく。