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認知症の母の奇行報告に慣れてきた

実母87歳
サ高住暮らし、アルツハイマー型認知症

ハッキリ「あ、お母さん認知症か?!」
と思ったのは一昨年くらいから。

最初はお財布が見つからない通帳が消えたと本人からの電話で
焦りまくってすぐに駆けつけたものです。

しかし最近は慣れつつある。笑

例えば先日は兄が施設に行くと母が
「お米がないのよ!」
とあちこち探しはじめたかと思うと
洗濯洗剤のボールドをマグカップに溶かし
ティッシュをちぎってパラパラ入れていたという。


「それは米じゃないしそんなの食べられないよ」
と兄が言うと

「私がどんな思いであんたたちにご飯を食べさせてきたと思ってるの」
と怒りだしたそうだ。

なにー?!

自室で料理を始めようとしたってー?

母は全て食事を出してもらっているし
もともとキッチン無しの部屋だ。

いやそれより、母が「苦労人」のようになっていることにちょっと驚いた。

うちの父は公務員で収入が安定していたし
ギャンブルもやり、お酒も飲んだけど
あくまで母から渡されるお小遣いの範囲でつつましかった。

核家族でお姑さんにいびられなたんてこともない。

母はほとんど働いたこともなく
2年ほどパン屋さんでパートをしてたときは
生き生きとしてむしろ楽しそうだった。

なのに急に「おしん」のような苦労人に自分を設定しているとは。

おしんが出てくるのが我ながら古い。笑

少し前ならこういった奇行を聞くと
どよ〜ん、と気分が落ちたけど
今や私もすっかり強くなってきた。

母の症状は落ち着いているときもあれば
あらら・・・と進行してしまうときもある。

その度にこちらの気分まで左右されていたら
とてもやっていけない。

兄はちょっと心配しすぎるところがあったけど
報告を聞いてわたしが動揺しないでいると
兄もオロオロしなくなってきたかも。

何でも慣れるってことは最強かも。





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