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バイナリーオプションで “専業”になるのは可能か?
専業トレーダーは憧れますが、現実的に考えてそれは可能でしょうか?
結論から言いますと、
『私ならBOでどれだけ稼げたとしても専業にはなりません。』
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サラリーマンとしての給料と
“同額程度” の稼ぎでは、
到底、今の生活水準は確保できません。
また、専業として生活するには、かなりのリクスがあります。
なぜ『バイナリーオプション 専業トレーダー』はおすすめしないのか。
“現実的に”具体的にお話します。
1.会社員にはない「見えないコスト」がかかる
会社員として働いているとあまり意識はしていない、「見えないコスト」を確保する必要があります。
①健康保険料
会社に雇われていれば、健康保険は会社が半分負担してくれています。
しかし、会社を辞めれば「国民健康保険」となり、全額自分で負担しなくてはならなくなります。
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また、配偶者を扶養している場合や、子どもがいる場合。
会社の健康保険であれば、扶養している配偶者や、子どもの保険料は0円です。
しかし、国民健康保険には「扶養」というものは存在しません。
人数が増えれば増えるほど保険料は高くなります。
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②年金
年金も同様に、「厚生年金」は会社が半分負担してくれています。
会社を辞めれば「国民年金」として、全額負担しなければなりません。
そして、扶養に関しても同様に
「国民年金」には扶養というとのは存在しませんので、
専業主婦等の配偶者がいれば、これまで0円だった国民年金保険料も必要になります。
さらに、年金は下の図のように階層が分かれています。
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会社員であれば
1階部分の「基礎年金」と
2階部分の「厚生年金」を将来的に受け取ることができますが、
雇われの身でなくなれば、「基礎年金」部分しか貰うことはできません。
その分将来の蓄えも確保する必要が出てきます。
2.収益の不安定性
当然ですが、バイナリーは、月ごとの収益が大きく変動します。
収益がマイナスになった月でも、
きちんと[固定費+生活費]を確保できるでしょうか?
収益がマイナスになっている時。
通常のメンタルで取引できるでしょうか?
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旅行や記念日等、何かイベントがある時。
お子さまが受験の時。
いつもより多く儲けたい
という欲はでないでしょうか?
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少しでもこれらに不安を感じるのであれば、専業は向いていません。
3.プロでも年単位で負けることはある
月単位での負けくらいは想像の範囲内かもしれませんが、“年単位”での負けも想定しておかなければなりません。
バイナリーオプションよりも勝ちやすい、FXで稼いでいるトレード歴の長いプロでも、1年間通して利益が出ないケースは珍しくありません。
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年単位のドローダウンは普通にある
しかし、(自称?)バイナリー専業界隈は
不自然さが目立ちます。
不思議なことに、
バイナリーの情報発信者の中には
・日単位で負けない
・月単位で負けない
という、「常に勝っている」という話ばかり目立ちます。
基本的に投資において
『負けの期間がない』という投資や投機は存在しません。
実際にはプロのトレーダーでも厳しい現実があるので、
この手の話は鵜呑みせず、“話半分”くらいに考えておいた方が良いです。
4.口座凍結の危険性
よく「口座凍結した」という話は耳にしますよね?
今のところ私は幸いにも凍結したことはありませんが、将来的に凍結されるかどうかは業者の一存次第です。
基本的にはルール違反しない限りは、そうそう凍結するとこはないとは思いますが、断定もできません。
「稼ぎすぎ」よりも「規約違反」の方が凍結に直結します。
YouTubeでよくあるような「連続エントリー」は「規約違反」で凍結対象です。
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規約をしっかりと読んで理解した上で、正しいトレードをしましょう。
5.規制の強化と将来の不安
バイナリーは、国内外で規制が厳しくなっている金融商品です。
これは、バイナリーが「投資」というよりも「ギャンブル」に近い性質を持つためです。
①日本国内の規制
日本では、金融庁の規制により、多くの業者が撤退や形態変更を余儀なくされています。
合法的に運営されている国内業者は限られており、選択肢も狭い状況です。
エントリー方法にも厳しい規制があるので、海外BO業者のように短時間のトレードはできません。
国内BOで稼ぐことはほぼ無理です。
②海外での規制
海外でもバイナリーオプションの規制は年々強化されています。
EUではすでに全面禁止されています。
金融リテラシーが高い欧州で全面禁止の意味は…
そのギャンブル性ですね。
③移転を繰り返す「High Low」
「ハイ・ロー オーストラリア」は以前はオーストラリアに拠点があったBO業者です。
しかし、現在は「オーストラリア」の表記はなくなりました。
理由は、オーストラリアでの金融規制の問題で、オーストラリアに拠点を置くことが難しくなったからです。
そのため、社名から「オーストラリア」を外し、拠点を移転しました。
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マーシャル諸島→セントビンセント及びグレナディーン諸島→ネービス(2025年2月現在)と移転を繰り返しています。
少し綱渡り状態のような気がしますね。
④将来的に取引できなくなる可能性
現在利用できている業者が、数年後に同じ形で運営を続けられる保証はありません。
規制がさらに進むことで、バイナリーオプションそのものが取引不可能になることも十分に考えられます。
将来的不安のある業界のみに絞るというのはリスクが高すぎます。
6.まとめ
以上の理由からバイナリーオプション専業トレーダーになることはおすすめしません。
「毎月“安定して”20〜30万円稼ぐことの難しさ」
おそらく皆様はトレードを初めて直面されたかと思います。
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毎月給料が入ってくることのありがたさ。
その心の余裕があればそこのバイナリーです。
バイナリーオプションは
『副業として、余裕資金を作る』ためにする。
それくらいの方が、心にも余裕が生まれ、
トレードも安定します。
脱サラするにしても、“BO1本”というのは少し立ち止まって考えてみたほうが良いかと思います。
7.余談(私の目標)
完全に余談のどうでも良い話ですが…😅
私は副業で得た資金は、老後のための原資と考えています。
BOやFXの利益は、他の長期投資へ回します。
将来的に
・夫婦で豪華なクルーズに出かけたり。
・新婚旅行の場所を再訪したり。
・周りに迷惑かけないよう、終まで面倒を見てくれるような(ちょっと高級)老人ホームに入る。
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これを現実にするための副業です☺️