財務分析(経営分析)の基本⑥
(2)安全性分析
③手元流動性比率
■分析の目的
手元流動性比率は短期的な安全性分析(ストック分析)の代表的な財務指標です。
月商に対する現預金+短期有価証券の合計比率を算出することで売上債権が現金化できるまでの支払能力を分析し、資金ショートの可能性を流動比率よりも厳格に調べることを目的とします。
■計算方法
(現預金+短期有価証券)÷月商×100%
※短期有価証券=1年以内に換金可能な有価証券
※月商=年商(年間売上高)÷12
■具体例
月商5千万円、現預金+短期有価証券1億円の会社の手元流動性比率
現預金+短期有価証券1億円÷月商5千万円×100%=200%(2ヵ月分)
■目安
200%(2ヵ月分)以上なら安全と判断されます。
■参考
手元流動性比率は売上債権が現金化されるまでの安全性を判断するための有効な財務指標です。
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