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財務分析(経営分析)の基本⑤
(2)安全性分析
②流動比率
■分析の目的
流動比率は短期的な安全性分析(ストック分析)の代表的な財務指標です。
流動負債に対する流動資産の比率を算出することで短期的な支払能力を分析し、資金ショートの可能性を調べることを目的とします。
■計算方法
流動資産÷流動負債×100%
※流動資産=1年以内に現金化できる見通しの資産(現金・普通預金・売掛金等)
※流動負債=1年以内に返済期限のある負債(支払手形・買掛金・短期借入金等)
■具体例
流動負債5千万円、流動資産1億円の会社の流動比率
流動資産1億円÷流動負債5千万円×100%=200%
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■目安
200%以上なら安全と判断されます。
■参考
流動比率が200%でも流動資産の中身が重要です。
例えば現預金が0に近い状況で売掛金や商品だけが異常に多い場合などは危険です。
※売掛金とは商品を売った代金をツケ払いにしているものです。