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60代とZ世代が織り成す未来のコミュニティ  ― インタビューシリーズ Vol.3

今回は、情報系学部で学ぶ大学生兼学生起業家のZ世代の方に60代との交流で見える未来について語っていただきました。

Vol.3 HARUKIさん 22歳 男性(大学4回生 情報系学部 学生起業家)

Q1. シニア世代(TNG)と交流したいと思いますか?


はい、交流したいと思います。シニア世代の方々は、私たちZ世代とは異なる時代を生きてきたため、その経験値が私たちとは全く違います。彼らがどのような視点で世界を見ているのかを知ることは、自分の価値観や視野を広げるきっかけになるはずです。また、彼らが長い時間をかけて培ってきた人生観や知恵を共有してもらうことで、今まで気づかなかったギャップや新しい考え方に触れられるのではないかと思います。それが学びとなり、自分の成長にもつながると感じます。

Q2. 交流を通じてどんなことを得たいですか?


シニア世代の方々がどのようなキャリアを歩んできたのか、そしてその中でどのようなターニングポイントがあったのかを深く知りたいです。彼らが重要な決断をするときに、どのような理由や背景があったのか、またそれを後押ししたモチベーションについても興味があります。自分自身もこれからさまざまな局面で意思決定をしていくことになると思いますが、彼らの体験談や考え方を聞くことで、選択肢を広げたり、より良い方向性を見出したりするヒントを得られるのではないかと期待しています。特に「何を大切にして意思決定をしたのか」という点は、個人的に強く知りたいポイントです。

Q3.どのような活動を一緒にしてみたいですか?


一緒にプロジェクトを作り上げるような活動をしてみたいです。具体的には、例えばイベントの開催が良いと思います。イベントは、企画段階から準備、実施、振り返りまで、非常に多くのプロセスを伴います。それぞれの段階で学べることが多いですし、何かを形にする達成感も得られます。また、シニア世代と共に活動することで、世代を超えた連携や協力が生まれるのではないかと感じます。さらに、そうした活動を通じて人間関係が深まり、自然と親しくなることも期待できます。単なるディスカッションや一時的な交流だけではなく、共同で何かを成し遂げる体験が、双方にとって有意義なものになると思います。

Q4. 将来、どのような人生を送りたいですか?


いつまでも挑戦を続けられる人生を送りたいと思っています。ビジネス交流施設にいると、多くの方々が「次はこれをやりたい」と前向きな姿勢でさまざまなことに挑戦している様子に触れる機会があり、それがとても刺激的で、素敵だと感じています。一方で、どこかで落ち着いて安定した生活を送るのも良いとは思いますが、私にとってはその状況だけでは物足りなく感じるかもしれません。常に新しい目標を見つけ、それに向かって努力することで、人生に活力が生まれると信じています。
また、具体的には現在研究しているAI技術を活かして、社会に貢献できるような仕事やプロジェクトを実現したいと考えています。例えば、AIを通じて人々の生活を便利にしたり、新しい価値を創出したりすることに挑戦してみたいです。自分の取り組みが少しでも社会を良い方向に変える手助けになれば、それ以上に嬉しいことはないと思います。

Q5.HARUKIさんは学生起業家でもいらっしゃいますが、日本のスタートアップの特徴について教えてください。


最近授業で学んだのですが、日本ではスタートアップの約70%が社会課題の解決を目的にしているそうです。ITやアプリ開発が多い印象がありますが、それもあくまで手段であって、最終的な目標は社会に貢献することだそうです。

Q6.スタートアップの目的が社会課題解決に向かうのはなぜだと思いますか?

日本独自の文化や、地域社会で共有されている課題意識が背景にあるのではないでしょうか。少子高齢化や災害への備えなど、解決しなければならない問題が多い中で、そういった課題に取り組むことが企業の存在意義にもつながるのだと思います。

防災と社会課題解決をテーマにしたディスカッションについて

Q7.防災をテーマにしたシニア世代(TNG)とZ世代のディスカッションについてどう思いますか?


非常に面白いと思います。災害を経験した方の生々しい話を聞く機会があるのは、とても興味深いですね。単なる理論ではなく、実体験に基づいた話は防災意識を高めるきっかけになります。

Q8.災害対策において、どのような技術やアイデアが有効だと考えますか?


例えば、物資の配布状況をリアルタイムで確認できるアプリがあると便利だと思います。被災地によって支援の偏りが起こりがちなので、どこにどれだけの支援物資が届いているかが一目でわかる仕組みは、非常に役立つはずです。

Q9.防災ビジネスに取り組むとしたら、どのような進め方が考えられますか?


実際に災害を経験した方々に「どのような場面で困ったのか」を具体的に教えていただけると、それをもとに解決策を考えやすくなると思います。例えば、救急カードのようなものを活用するアイデアが挙がっていますが、災害時に役立つものをリアルな課題から逆算して作り上げることが重要だと思います。

Q10.世代を超えた協力はどのような効果を生むと考えますか?


若い世代は新しい技術や発想を持っていますが、経験に基づく知識や洞察力はシニア世代(TNG)の方々が持っています。この二つが組み合わされば、より実践的で革新的な解決策が生まれるのではないでしょうか。お互いの強みを活かした協力が鍵になると思います。

― ありがとうございました。

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スタッフKの編集後記
AIを研究する大学生でありながら、社会課題解決を目的とした会社を運営する学生起業家でもあるHARUKIさん。視座が高く、より良い未来社会のために夢と希望を語るキラキラしたまなざしが印象的でした。未来を創る若者のため、我々は何を還元できるのか、共に何かを創るとすれば何ができるのかワクワクしながらお話を伺えました。