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「育てる」意識からの脱却?育てるから育つへ! 【Humanize Voice ~ よしつぐの独り言…】

 いつの時代でも組織を運営する中で、人材を育成したいという話題が出てきます。
 特に最近は、人手不足・人材不足・担い手の減少が実感される中で、益々声が大きくなっている感じを受けます。

 人材育成の必要性は感じながら、個人的には少し育成する側の視点に偏っている印象を受けます。
 多くの話題が、育成される側ではなく、育成する側の視点で何をすべきか…という話題で進んでいるイメージです。

 性善説・性悪説?ではありませんが、育成の対象者であるヒトに対して二つの捉え方があります。
 一つは、「ヒトは自ら育つ」という考え方であり、もう一つは、「ヒトは自ら育たない(育ち難い)、だから何かをしなければいけない」という考え方です。
 どちらも間違いではありませんし、どちらも必要な考え方です。

 育成する側の視点が中心になると、当たり前ですがどんな手段・方法を提供するかという話題に偏ります。
 提供する・与えることが悪いということではありませんが、一方通行的な感じで、行き過ぎると提供する・与えることが目的化することもあります。
 視点を変えて「ヒトは自ら育つ」、そのために「促進する要因は何か、阻害する要因は何か」を考え、促進要因を整備し、阻害要因を取り除く視点も必要です。

 人材育成をしたい、しなければ…育成熱?が高まれば高まるほど、何かをしなければいけない=育成する側中心の視点で考えがちです。
 しかし、アイデアが煮詰まった時には、相手(部下・後輩・メンバー)視点で促進要因・阻害要因を検討していくと新たな方法が見つかることもあります。
 特に阻害要因を軽減すると意外と効果的だったりします(笑)

 積極的に人材育成に取り組むこと、計画的に育成することは、勿論大事ですが、たまには「May I help you?」と言う感覚で、接することも必要ですね。

 「育てる」意識からの脱却?、「育てるから育つへ」ちょっとした転換が、より幅を広げるのではないでしょうか。
 もっと言えば、育てることも育つこともそれほど意識しない状態、育成する側-育成される側と分けることもなく、互いに満足感・充実感を感じながら、一緒に何かに取り組んでいる…そういう場があるといいですね。

<ヒューマナイズ通信 2023.08.02載 一部修正>
 https://humanize.co.jp/

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