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新人の早期戦力化を再度考えてみる…どんな早期化が必要なのか?どんな戦力化が必要なのか? 【Humanize Voice ~ よしつぐの独り言…】

 今年も新入社員研修をいくつか担当させていただきました。
 採用が難しくなるにつれ入口とも言える新入社員研修は、例年以上にソフト?丁寧な?印象を受けます。
 いずれにしても大事に育てようと言う思いを感じる場面が増えました。

 新入社員の育成を図る際に、学生から社会人への切り替えが必要だと言われます。
 確かにこれまでとは大きく環境が異なる中で、新入社員が適応していくためには、変えなければならないことが数多くあるのかもしれません。

 しかし、当たり前のことですが、社会人らしく?しようとすると、その一方で学生らしさ?を失うことにつながっていることもあります。

 新しいヒト、異質なヒト、組織に染まっていないヒトが参加することで起こり得る化学反応が組織を活性化させることもあります。
 そう考えると、新たに入ってきた人材を一気に早期戦力化することが本当に組織にとってベターな選択かどうかは一考する余地があると言えます。

 当然、どのような形、スピードで戦力化を図っていくかは、それぞれの組織における経営戦略や人材戦略によるところが大きいと言えます。
 しかし、その一方で離職率が高いと言われる職場ほど、早期戦力化を求めすぎている印象を受けます。
 新しく入ってきた人材の個々の特性・状況は、ほとんど気に留めず、早期戦力化と言うよりも組織の求めることを一方的に押し付け、ついていくことができなければそれまで…そんな雰囲気のところもあります。

 貴重な人材が育つためには、早期戦力化の目指すところを確認することも必要です。
 早期戦力化に込められた意味合いは、ただ仕事が早くできるようになるというだけではなく、組織の将来を担っていただく人材に早くなって欲しいという意味が込められているはずです(組織によって違うこともありますがw)。

 仕事を覚える早期化なのか、将来の担う早期化なのか、目指すところによって、アプローチは異なります。

 早くなって欲しいのは、仕事や作業ができるヒトなのか?将来的にも活躍できるヒトなのか?
 人的資源が益々貴重になっていく上で、早期化の意味ももう一度考えたいですね。

<ヒューマナイズ通信 2024.07.17掲載 一部修正>
 https://humanize.co.jp/

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