ㅤㅤ言葉に転がされるわたしたち
私はさ、どうしたい
がわからなくて
どうしたらいいかが分からなくて
生きにくくても私は生きられるし
苦しくても、私は生きられる
生きるのがこんなにも大変だと、
そう笑いながら話す彼彼女らを目の前にした時に、
生きるのってこんなにも苦しくて辛いんだと
まざまざと見せつけられて
私の苦しさは、私の手中にある苦しさだけど、
彼ら彼女らの生きることへの苦しさは
手のひらにはなくて
比べるための同じ軸もなくて
ただただ、苦しまないでほしい、安らかであって欲しい、幸福であって欲しい、生きていて欲しいと
たんたんと涙を流しながら思う。
これは、苦しい人を目の前にして自分も苦しくなってしまう共感ではない。共感ではない。そうじゃない。そんなものだと思いたくない。
私の心が苦しいんじゃなくて、苦しい生命が本当に苦しそうで、私の心が揺さぶれて、衝動で涙が出てしまう。
苦しいのは決して
私ではない。
目の前の彼彼女らだ。
だからこそ、私は涙を流せる。
私は何をおもっているんだろう。
脳裏に焼き付いて離れない。
できないことはなんですか。
「生きること。」
こんなに辛いことがあっていいものか。
こんなことがあって、いいものか。
これは怒りの涙なのだろうか。私は、怒っているのだろうか。何に怒っているのだろうか。
目を瞑り、あの時を思い出すと、
どうしようもない感情に襲われるのはなんなんだろう。
くしゃみが止まらない。涙も止まらない。
ぐちゃぐちゃだ。
ただただ、言葉がでない。出せない。なにも、言えない。言いたくない。
みんな、苦しまないで。死なないで。いなくならないで。頼むから。生きてるだけでいいから。私のことなんか、記憶からなくしていいから。
でもこれを伝える術がない。伝えられない。伝えたくても伝えられない。伝えなくてもいいのかもしれない。でも、
伝えることしかできない。伝わらないかもしれない。伝えたくないかもしれない。伝えたいのかもしれない。きっと伝えたい。けど、伝わらない。もどかしく、苦しい。
人間ってなんて何もできないんだろう。 言葉ってなんて役にたたないんだろう。言葉ってなんでこんなに人の心を揺さぶられるんだろう。
言葉って面白い。面白いけど憎たらしい。大好きだけど、大嫌い。頼りたくないけど、頼っちゃう。
なぞなぞみたい笑
言葉に生かされて、言葉に殺されて、言葉を殺したくなって、言葉を生かしたくなって
私たちは言葉に転がされているね
手の上で
ころころころころと
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