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(第9回) サメから学ぶ新規手術法!? 後編

「サメから学ぶ新規手術法!? 前編」 から続きます。

短腸症候群の患者さんの悩みを解決すべく…というのももちろんあります。
しかし!サメの腸がらせん弁があって、しかもそれがちょうどよく「テスラバルブ効果」を発揮して内用液が流れにくくなるなんて、そんなの実験してみないと気が済まないんじゃぁぁ~!
ということで、本格実験です。
今回は基礎実験なので、倫理審査委員会は必要ありません。
気分はちょっと豪華な夏休みの自由研究です。


疑似腸管

実験に使用するのはこの疑似腸管(WetLab社)。
意外とこういうの、お高いんですよ。

腸の中にひだをつくるということで、


バルブ作成

こんな感じかな…と、外からチューブをガイドにしながら、糸で縫い縫いしていって、中にきれいにらせん弁をつくっていきます。
あ、忘れそうですけど、一応僕は小児外科医ですからね(その割に縫いかた粗いかも…)。


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