瞑想入門 ⑳
アチャン・チャー
④ 正直に話すこと
正直に話すこともまた、煩悩を根絶するための手段となります。私たちは正直で、まっすぐに生きなければならないのです。
⑤ 人を酔わせるものを控えること
アルコール等の人を酔わせるものは、控えるようにしてください。そして可能なら、完全にそれらのものを摂ることを止めてください。私たちは既に、家族、友人、富などといったものに十分酔っています。これ以上、人を酔わせるものを摂取して、酔いを深める必要はありません。人を酔わせるものは、私たちの心の中に闇を生じさせます。既にアルコール等を大量に摂取している人は、徐々に減らすようにして、最終的には完全に止めるようにしてください。こういうことを言うと、口うるさい奴だと思われるかもしれません。ですが、アルコールを控えるように言うのは、あなた方のためを思ってのことなのです。私たちは、自分のおこないを正しく理解する必要があります。日常生活において、あなたを抑圧しているものは何なのでしょうか? そして、その抑圧の原因となっている行為は何なのでしょうか? 善い行為は善い結果をもたらし、悪い行為は悪い結果をもたらします。私たちの行為が、原因になるのです。
(続く)
アチャン・チャー『Living Dhamma』より
"Living Dhamma", by Venerable Ajahn Chah, translated from the Thai by The Sangha, Wat Pah Nanachat. Access to Insight (BCBS Edition), 30 November 2013, http://www.accesstoinsight.org/lib/thai/chah/living.html .