アムリタをすすめたおんなのこ

彼女とはとある集まりであったことはあっても、2人でしっかり話したことはなかった。凛とした佇まいの中に儚げな物を感じていて、うっかり触れると壊してしまうんじゃないかというような、そんな雰囲気の女の子

オンラインでハグリードやりまーす!というFacebookの投稿に手を挙げてくれて、うまく話せるかなって少しドキドキした

彼女にお勧めした本は吉本ばななのアムリタ

ひそやかに、自分の好きな世界をストイックに完了させる姿に共鳴するような感覚を覚えて

それが合っているのかどうかはわからないんだけれども、読んで行く中で少しくらいは、似た女の子の影を見つけてくれるんじゃないかと思う

死を身近に感じて生きた期間を大切に過ごしたことのある人は、なんとなくそんな雰囲気がある 私の勝手なおもいなんだけれども、なんとなくそんな気がする

そしてストイックな彼女の持つ世界観からは、想像もつかないようなくだらない言葉やどうでもいい頭の中を、覗かせてもらいたいな、と思った

アムリタという小説の中では、主人公がなんだか苦しんでいたような記憶しかないんだけど、読んだ後には賛同の気持ちというか、人間だもんな、そうだよな、っていうようなよくわかんない読後感だった気もする

だから彼女に教えて欲しかったのかもしれない



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