このiPadのCM見て、買いたいと思う人いるの?
最近、どこでもiPadの生徒会長選挙のCMばかり見てしまって、うざい。
これまでアップルのCMと言えば、知る人ぞ知る洋楽の曲を使っての、イメージ優先のものだったり、何か特定の機能だけをアピールするものばかりだったように思うが、このようなストーリー仕立てのものはめずらしいのではないかと思う。
中身は見ている人ならわかるように、白人の女子生徒エマとアフリカ系の男子生徒マックスが、生徒会長に立候補して、iPadを使って、ポスターやTシャツ、キャップなどを作って、熾烈な選挙戦の様子を見せるが、最終的に勝つのは、第3の候補だったアジア系の女子、ソニアだったというものだ。
今回も使われている曲はスパークス(Sparks)というバンドのThis Town Ain’t Big Enough For Both Of Usという1974年のもので、まさに知る人ぞ知るバンドの曲だったりするから、その辺ではアップルらしいとも言えるのだが…
問題点としては、多くの人が指摘していることでもあるのだけれど、アップルという大企業がポリティカル・コレクトネスを意識してCMを作るとなると、白人のエマを勝たせるわけにもいかないし、男性のマックスを勝たせるわけにもいかないし、アジア系の女性のソニアを勝たせる結果に落ち着くしかないというのももっともなのであるが…
結局、ソニアは何をして勝ったんだということである。エマとマックスは、全くソニアの存在を知らなかったというのも変だし、ソニアは泡沫候補と思われていたとしても、彼女自身もiPadを使って選挙戦を戦っていたわけだし、選挙戦の途中経過や評判を確認したりする描写もあったように思うのに、エマとマックスはソニアの追い上げを知ることができないわけがないだろうと思うわけである。このiPadはネットにつながっていなかったのかよ?
このソニアがどんな戦略で勝ったんだろうと想像させることで、商品の無限の可能性を訴求しているのではという見方もあるけれども、いやいやiPadは、ステルスで選挙活動を行うことができて、有力対立候補に危機感を抱かせることなく、有権者の支持を集めることができるってこと? どう考えてもiPadに欠陥があるとしか思えないよ。こんな新型iPad airだとして、これ買いたいと思うの?
そんなことより何より私が一番、このCMをうざいと思うのは、いつも気づいたら流れているという状態なので、CMの途中で入るピンと鳴るメッセージ音につられて、ついつい自分のiPhoneを確認してしまうということだ。「またかよ、クソ」そんな感じである。
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