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ストリップ劇場体験記

大学生のころです。
駅の近くにストリップ劇場がありました。
何度か劇場の前を通ったことがあり、その幻想的な外観に興味津々でした。
そこで、先輩と友人の二人を誘って三人で向かうことにしました。


入ってみるとカウンターがあり、おばさんが優しく対応してくれました。
今回がはじめてということを伝え、システムを伺いました。


一度お金を払うとその日のステージはお店を出るまでずっと見放題、というシンプルなシステム。そのため、やろうと思えば追加料金なしで一日中過ごすことができるのです。
そして、毎日ステージに上がる女性は変わります。調べてみると、色々な劇場を回っているストリッパーの方もいるようでした。

説明を聞いたあとステージの中に案内され、好きな席に座ってよいとのことだったので、真ん中あたりに座りました。



薄暗い会場に音楽が流れてきました。
音楽に合わせて女性が一人出てきます。
そして、ダンスをしていき、次第にはだけていき、最終的には全裸に。

音楽が終わると、写真撮影タイム。
希望者は、整列し、渡されるチェキで写真を一緒に撮っていました。
ストリッパーの方に希望のポーズを伝えることができるのですが、かなり際どいポーズもOKのようでした。
写真撮影が終わると音楽が流れ出し、次の人にバトンタッチ、という流れでした。

私たちは、3人のストリッパーの方の舞台を見て帰宅しました。



さて、感想としましては最高でした。
正直な話、あまり期待していませんでした。やはり年々姿を消しているものですし。
しかし、そんなのは杞憂でした。
3人のストリッパー、それぞれ最高のパフォーマンスをみせてくれました。


1人目は、20代後半くらいの若い女性。あとから調べるとなんと現役セクシー女優さん。
さすが女優さん。素晴らしいプロポーションでした。いいえ、決して作品を調べたりなんてしていません。

2人目は、30代半ばくらいの女性。少しふくよかな体形でしたが、私の先輩は一番タイプだったそうです。落ち着いた曲に合わせて、儚げな表情をする姿がとても素敵でした。

3人目。私の一番タイプです。40代前半くらいのいわゆる「おばさん」。
ただし、ただのおばさんではありません。
骨格が異常に発達しています。
相当長い期間ダンスをしているのでしょう。
下半身は筋肉が発達し、まるで馬。
3人の中でトップクラスでダンスにキレがありました。

裸の女性が踊るわけですから、少しやらしい気持ちも芽生えるかもと思っていました。
気が付くと下心など消え失せ、まるでアートを見ているかのような気持ちになりました。



そして面白かったのはお客さん。
9割以上がオジサン。そして、近くに同世代ぐらいの女性が一人でした。
舞台の中心には回転台があり、踊りの終盤になると全裸のストリッパーの方がそこで脚を開きます。
オジサンたちの首が回転に合わせて揺れ動くのが面白かったです。
そして何より面白かったのは、近くにいた女性客がそれをスケッチブックにイラストで描き起こしていたことです。不思議な人もいるものだなぁ、と思いました。


そんなわけで、初めてのストリップ劇場は素晴らしいものでした。もう大学は卒業してしまい、なかなか行くこともできなくなってしまいましたが、またいつか行こうと思います。



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