見出し画像

散髪屋さん難民を脱出したお話。

私は、本格的なwebライターを目指して、昨年の12月に脱サラした者です。

前職はアパレル店舗の販売員をしておりました。私が勤めていた会社は北は北海道から南は鹿児島まで店舗網がひろがっており、入社の際に全国転勤可能な一般社員か、同じ地域の店舗での異動しか発動されない契約社員か選ばされます。

私は入社当時は独身で、身軽だったこともあり、全国転勤可能な一般社員を選択しました。なぜなら一般社員の方が、圧倒的に給与が高かったからです。

おかげで思い返せばあらゆる県に異動して、あらゆる方言を身に着けました。その土地土地の美味しい食材に出会え、転勤というのも悪くないものです。

しかし、毎回転勤するにあたっての悩みが一つだけありました。

それは、自分にあった散髪屋(美容院・理髪店)を探すのが大変ということです。

私はかなりの天然パーマです。小さなころからそれが悩みで、親に渡されたお金を握りしめて、勇気を出して1発目に入った理髪店で、おじさん店主に

「ぼく、えらいくせ毛じゃね~!出来る髪型ないわ!」
(私は広島県出身です)

このセリフが長い間、トラウマになっています。今思うとそれほど傷つくようなセリフではないですし、むしろ、今ではありえないセリフで、このセリフを言う時点で、自分の腕がないことを宣言しているにすぎません。

しかし、感受性豊かな小学生のころの私には、「大問題」で、心に深い傷跡を残しました。

それ以来、年配の方が経営されている理髪店が苦手で、仮にそこに行っても、毎回される髪型は「カリアゲ」に「モヒカン」のような髪型で、勇気を出して何をお願いしても、一律でカリアゲモヒカンが出来上がります。

そこで大学生になって一人暮らしをするようになってから、いわゆる「ヘアサロン」美容院にチャレンジしてみました。色気づいてます。

カットされている最中も、緊張で汗が噴き出してきます。なんだこの場違いな雰囲気は!!周りのすらっとしたお兄さん、お姉さんの視線が突き刺さります(多分、自意識過剰。誰も見てません)

確かに今までよりは、かっこいい髪型が出来上がりました。くせ毛を活かした、その時の流行りっぽい髪型です。

しかし、カット中も、洗髪中も常に「いいシャンプーあるんですよ~」
「確かに金額は高いけどくせ毛がマシになりますよ!」とか「このワックス最高ですよ!絶対、試してみてください!」とかいろいろな商材をすすめて来ます。

そして何よりも会話の波長が合わない・・・私が行った美容院がたまたまそうだっただけかもしれませんが・・・

この問題は、どこの土地に行ってもついて回ってくる問題でした。そして今、このアラフィフになった現在でも悩まされています。

どちらか極端なんです。ロボットに変形しそうな椅子に座らされて、気が付いたらカリアゲモヒカンにされる理容室か、敷居が高くて、おしゃれさんしかおらず、場違いな空気を感じる美容院か。

脱サラして、もう転勤や異動はないので、自宅近くで腰を据えて真剣に、自分にあった理容院を真剣に探すことにしました。

そして、やっと良い店を見つけました!
これが私が追い求めていた最高の理容院です。「理美容院」といった方が正しいかも。

そこは、店主さんとお父様のお二人で経営されていて、男性限定のサロンです。価格もちょうど美容院と理容院の間くらいの「カット・シャンプー・シェービング込みで3,000円台」「カラーを入れても5,000円台です」

時間をかけて、ゆっくりと好みの長さや、悩みを聞いていただけて、何よりも店内の座席が2席しかなく、大勢に見られるような緊張感はありません。

正しいドライヤーの使用法や、ワックスの効果的なつけ方などもレクチャーしていただきました。

多分、私と同じような悩みを持っている人は、たくさんいるのではないでしょうか?これから独立される男性の美容師さんは、こういうニーズに答えた店舗もありではないでしょうか?喜ぶ人多いと思います。

こちらはお二人で経営されているのと、老人ホームに出張散髪もされているそうで、忙しくなかなか予約が取りにくいです。(そもそも予約制の理容院はめずらしいかも)

私も年末に予約しましたが、予約が取れたのは1月の半ばでした。
しかも自宅からは少し距離があります。

それでも、私にとっては、やっと散髪難民を脱出できてありがたい限りです。

ぜひ北大阪にお住まいで興味のある方は、行ってみてください。


いいなと思ったら応援しよう!