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【母の終活③】写真整理
母は部屋の断捨離と同時に写真の整理もしていました。
昔は家族の写真はそれぞれバラバラのサイズのアルバムに入れられ、天袋の奥の方にしまってありました。
「写真はいつでも見たいと思った時に気軽に手に取れるようにしないと」と言って、無印でA5サイズくらいのアルバムを買いそろえコツコツ写真を整理していきました。
「母全般」や「子ども小学校」などざっくりとラベリングもしてくれていました。
古くて汚れてしまった写真や、重複していた写真などは処分したそうです。
そして、母の寝室のすぐ手に取れる位置に収納しています。
おかげで私も帰省した時に手軽に見ることができていました。
今回、これらの写真は母の記憶を思い出させることにも大いに役立ちました。
手術してからの母はまさに「ここはどこ?私は誰?」状態で、時間軸もばらばら、夫や自分の親の生死さえも覚えていませんでした。
住んでいた家や地域のことも忘れていたので、まずは生活に慣れることに精一杯でした。
そのためすぐには写真は見たがらなかったというか、見る余裕がなかったのですが、数ヶ月経って少し落ち着いた頃に自ら手に取って眺めていました。
そして、いろいろなことが思い出され、懐かしさを感じたり点と点がつながったりしたようです。
思い出してもすぐ忘れてしまうこともあるのですが、見たいと思った時に見られるようにしてあるので、そのように整理してくれていてよかったなと思いました。
それから、母は持病があるので何年も前に遺影で使えるようにとプロに撮ってもらった写真を用意していて、それも他のアルバムと同じところにわかりやすく置いてあります。
プロに撮ってもらっただけあって確かにキレイによく撮れているのですが、ずいぶん前すぎて今と差がありすぎるので、どうしたものかなと密かに悩んでいます。
その写真を撮った当時でさえ、「ずいぶん盛ったな」と思うくらいキレイに撮れていたので、たとえ当時使うことになっていたとしても、ちょっと悩んだかもしれません。