「マントの作製について」
さて、何から書くべきかと考えているのですが、「プラモデル記」などとタイトルは付けたものの実はプラモデルに復帰したのは結構最近という話でして…。
じゃあ、それまで何を作ってきたのかというと昔あった「ミクロマン」や「SIC極魂」といった10センチサイズの「フィギュアの改造」にウン年間うつつを抜かしておりました。
更に自分はアメコミ特にDC派であった為、「BATMAN」のキャラクターばかりを主に製作していました。
大昔に大量に買い貯めていたミクロマン素体がまだ残っていれば、未だにソレを作り続けていたかもしれないと思うと、我が事ながらその偏執ぶりにゾッとする所ですが…。
因みにこちらが改造したバットマン。
素体は昔タカラから出ていたミクロアクションシリーズ(ミクロマンの版権キャラもののシリーズ)の「BATMAN」。
当時のミクロアクションの中でも顔の出来はズバ抜けてましたが、いかんせん他と共通素体のため身体が貧弱という残念さ。
それ故にエポパテを使って全体の筋肉量をアップさせました。
で、問題は「マント」なんですが…。
丁度良い軟質パーツをどこかから持ってきて流用できれば問題無いのですが、そんな都合の良いモノは無くて自作するしか無い状況。
マントの製作に関しても色々と調べたのですがコレは!というものが無い。
…で考えた結果、自分が求めるポイントは以下
↓
①ある程度の柔らかさが有り、自然な皺が作り出せること。
②モデルの縮尺に合わせた薄さであること
このサイズ(3.75インチ)でいえば、過去にスターウォーズのベーシックフィギュアで布製のコートを使用したものがありましたが、布地がブ厚く着膨れ感が凄くてシリーズを集めてたのに購入をスルーしたのを思い出しました。
特に②については重要なポイントだと感じています。
尚、このバットマンのマントに関してはホームセンターで入手した塩ビシートを使用しましたが、やはり厚みが有り過ぎて自然な皺が寄らずイマイチな印象。
もっと薄くて皺のでる素材で良いモノがあればおいおい変更しようという事で暫く放置する事に。
…それから数年が経ち、ソレっぽい素材が見つかったので換装。
それがこちら。素材はコロナ下で普及した不織布マスクの生地。その表面に「胡粉ジェッソ」を塗り乾燥させたモノとなります。
前よりも薄く柔軟性が有りつつも胡粉ジェッソの塗布で多少の固さが出るため自由に皺を作り出す事が可能。
更に着色も出来るので軟質素材の代替え品として使えそうなモノにはなったのですが、今回は使用したマスクのエンボスが強過ぎたのでNGに。
再び放置する事に。
ただ、逆にこういったエンボスを上手く使用すれば違う表現も可能かも知れませんが…。
…で最近になってこのバットマンのマントとしてベストな素材を見つけたので再度装着!
使ったのは強風で骨が折れてしまった折り畳み傘の布部分。
薄さ・素材のツルっとした感じもほぼ理想どおり。
本来の布地ですので自然な皺も寄ります。(但し塗装は出来ませんが…。)
このマントに換装した事で漸く完成となりました。(製作開始から10年くらい掛かってるかも…)
この他にもバットマン関連のキャラクターは多数作ってきたんですが、マントや布地の表現に関しては、もっと良い作製方法や素材があるはずなので、今後も色々と思いついたモノを試していきたいと思います。