視聴評価:機動戦士ゼータガンダム -星の鼓動は愛-
コロナ以降は基本的に「映画館」には行かない。
別に感染がどうこうとか、最近の映画興行に疑問を呈すとか、そんな面倒くさい話ではない。理由はもっとシンプル。
コロナ期間の前後に複数のサブスクを契約したから。
大画面と音響の魅力さえ無視できれば、わざわざ開演時間に合わせて映画館に出向くという邪魔臭い事からもマナーの悪い客とかにイライラさせられる事からも解放される。
しかも途中で便所に行こうがタバコを吸おうか一時停止で無問題。
「映画館」と「サブスク」、双方を比較したら当然の如く「サブスクで観る」という最適解に行き当たった。
何よりも、もし詰まらない映画に当たったとしても、定額見放題だから経済的損失は最小、失うのは時間だけ。
だから「わざわざお金払ってまで…」っていうような映画でも臆せずガンガン観られるのである。
サイコーかよ。
…で、「いちいちお金を払ってまでは観ないけど、サブスクならば観てみようか」という考えのもと、本日u-nextで視聴したのが「機動戦士ゼータガンダム -星を継ぐ者-」。
いわゆる新訳ゼータガンダム の3作目である。
只、一つ言っておきたいのはこの「ゼータガンダム 」という作品を自分は評価していない。
TVで放映していた当時、あの空前のガンプラブームの後だというのに自分の同級生の殆どはこの番組の視聴を前半でリタイアした。
自分はプラモデルが趣味でMSがカッコ良いからという事もあって一応は最後まで観たが、正直面白いとは全く思って無かった。(因みにこの後番組のZZにてあまりの馬鹿馬鹿しさにこのシリーズの視聴をしばらく辞めて、大人の階段を登った)
そもそも主人公を含めて登場人物の誰にも全く共感できない(共感できたのは前作でイヤミキャラのブライトさんとメチャ弱いジェリドぐらい)。
更に話が冗長過ぎて毎週観るのが小学生には苦痛だったのだ。
で、この映画版はファーストガンダム の3部作と同様にいくつかのエピソードが当然カットされている訳なのだが、話の流れ的には全く問題が無い。
何ならカットされたエピソードなんて初めから無くても良かったんじゃあないかと思う程で、明らかにTV版よりスッキリと纏まって見やすくなっていた。
只、だからといって相変わらず面白く無いというのが「Zガンダム」らしいところ。
ラストがTV版と異なるが、カミーユが精神崩壊するラストだけはインパクトあったのでTV版を推したいが、この映画版のラストの改変にも意義はあったのではないかと思う。
黒歴史と呼ぶに相応しい「ZZ」に繋がらない世界線を創りだしたというその事こそがこの改変の最大の功績ではなかろうかと思うのだ。
自分は基本的に「ハッピーエンド」以外を認めようとしない昨今の視聴者やファンを軽蔑している。(同じガンダムシリーズの「オルフェンズ 」なんてラストで荒れていたが、アレ以外のベストな終わり方は考えられない。華は散るんだから)
そんな自分でもこの「ハッピーエンド」ともいえる改変は物語を強制終了させるという意味で評価できると思えるのだ。
まあ、今回の視聴で自分にとってプラスになったのは、お金を掛けずに「取り敢えず観ましたよ」と人に語れるようになった事ぐらいかも知れない。
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