人はなぜ働くのか?

Q,人はなぜ働くのか?
A,社会参加のためである

 それは、憲法上勤労の義務があるからでも、生活費を稼ぐためでもない。
表面的には、義務だから、生活をするためということになるのだろうが本質的な部分は社会参加という点にある。

Q,社会参加とは?
A,社会を支え、社会をよりよくしようとする活動
 働くことや仕事をすることで何かしらの価値を社会に提供することだけが社会参加ではない。趣味活動、人との関わり、政治活動、地域活動、日々の消費などすべてが社会参加である。生産が存在するのは、それと同時に消費が存在するからである。消費も立派な社会参加であり、社会を支える活動だ。社会参加の形は無数にある。
 そして、社会参加の目的は、社会をよりよくしていくことであることも忘れてはいけない。

Q,なぜ仕事という形で社会参加する必要があるのか?
A,社会参加の最たる形が仕事だから

 社会参加の形が無数にあるにも関わらず、ほとんどの人が働くこと、仕事という形で社会参加するのはなぜか?
 人は一人で生きることはできず、誰もが社会に支えられている。山奥に一人で住む仙人でさえも、水道、電気の利用などを通して社会に支えられているだろう。
 だからこそ、誰しもに社会を支えることが求められる。そして、社会を支える役割の多くを仕事が担っている。そのため、社会参加の最たる形が仕事となるのだ。
 会社の存在意義も仕事を行う意味も、本来は社会をよりよくすることにある。会社であれば、従業員、顧客、社会の全員が満足するようにしなければならない。この点で社会参加も会社も働くことも仕事もその本質的な目的が一致する。だからこそ、社会参加の最たる形が仕事となるのだ。
 
 ただ、社会人だけが社会参加しているのではない。むしろ、子どもであれ高齢者であれ、それぞれの視点から社会がよりよくなるように発言、行動していくべきである。
 これはもちろん社会人にも求められるのだが、やはり社会人は特に、仕事という形で社会参加することが求められる。

Q,では日本の働き方はどうあるべきか?
A,次回の記事で持論を展開

 ここまでで、人が働く理由は社会参加するためであり、仕事を通して社会を支えながら、よりよくしていこうとすることが求められることがわかった。
 しかし、現状では、すべての会社が人が、社会をよりよくしようとしているとは思えない。だからこそ、たくさんの社会課題が存在するのだろう。では、今後の日本企業はどのようにあるべきかという点について次の記事で持論を展開していく。

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