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トレイルランニングレースにおける至高のエイドメニュー考察〜胃腸を整える編〜
トレイルランニングは体力や脚力だけでなく、内臓のタフネスも試されるスポーツだ。長時間にわたる運動で胃腸が疲れ、食べ物を受け付けなくなることも少なくない。そんなとき、エイドステーションで胃腸を優しくケアしながらエネルギーを補給できるメニューがあれば、レースの進行がぐっと楽になるだろう。今回は、胃腸を整えながらも満足感を得られるエイドメニューを提案したい。
まずは、「特製おかゆエイド」。胃腸が弱っているときでもするっと食べられるおかゆは、長時間走った後に最適な一品だ。白米のおかゆに加え、消化を助ける生姜入り、ビタミン豊富なかぼちゃ入り、疲労回復効果のある梅干しを添えたものなど、バリエーションも豊富。さらには、胃腸を守る成分が豊富な「もち麦おかゆ」も選択可能だ。温かいおかゆを口に運ぶと、レースの疲れが溶け出し、まるで温泉に浸かっているような気分に。これならば、次の急坂にも意欲的に挑めること間違いなし。
次におすすめしたいのが、「温豆腐エイド」。木綿豆腐を湯煎で温め、消化を助けるおろし生姜と刻みネギをたっぷり添えて提供。優しい味わいが胃腸にしみわたり、まるでお腹全体が「休憩していいよ」と微笑んでいるかのような感覚に。さらに、エイドスタッフが目の前で鰹節を削ってトッピングするという心憎いサービスも。走っている最中にこんな繊細な料理に出会えるとは、誰が予想できただろうか?ちなみに、さっぱりポン酢か、まろやか白だしのどちらかを選べるのも嬉しいポイントだ。
もう一つ、胃腸に優しいメニューとして「鶏だしスープエイド」もぜひ採用したい。とろけるように煮込まれた鶏の胸肉と、消化の良い野菜たっぷりのコンソメスープは、体を温め、疲労回復に役立つ。特にレース中盤、寒さと疲労で体力が低下しているときに、このスープを一口すするだけで「よし、次のセクションも頑張ろう」と自然と力が湧いてくる。スープには、クエン酸を含んだレモンを搾ることで、さらに胃腸を活性化させる効果も。まさに、内側から体を元気にしてくれる一杯だ。
また、「ヨーグルト&フルーツエイド」も、胃腸を整えるのにぴったりのメニューだ。腸内環境を整える乳酸菌が豊富なヨーグルトに、消化が良くエネルギー補給も兼ねたバナナやリンゴ、ブルーベリーなどをトッピング。疲れ切った胃腸でもすっと受け入れられる爽やかな味わいは、甘党ランナーにも好評だろう。さらに、フルーツのビタミンやミネラルが体をリフレッシュさせ、酸味と甘味のバランスが疲労回復に一役買ってくれる。
そして、究極の「胃腸ケアメニュー」として、「はちみつレモンゼリーエイド」も提案したい。胃腸に優しい寒天ベースのゼリーに、はちみつの自然な甘みと、ビタミンCが豊富なレモン果汁をたっぷり使用。疲労回復と共に、クエン酸の効果で胃腸の働きも整える。爽やかな酸味と、ぷるぷるの食感が癖になり、つい「おかわり!」と言いたくなるが、食べ過ぎるとエイドから動きたくなくなるのでご用心。
このように、トレイルランニングレースのエイドメニューも、ただ栄養を補給するだけでなく、胃腸を整え、ランナーの体調をベストに保つ工夫が求められている。胃腸を労わりながらもエネルギーをしっかり補給できるメニューで、ランナーは安心して次の山へと挑むことができるだろう。そう、エイドステーションは単なる「食べる場所」ではなく、「体と心をリセットする場所」なのだ。
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