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1キロを3時間かけて走る方法

ランニングは健康に良いとされるが、走ること自体を楽しむ人は少ないだろう。特に1キロを走るだけで疲れてしまう人にとって、ランニングは拷問に近い。しかし、世の中にはランニングを「楽しむ」ための奇抜な方法も存在する。今回は、「1キロを3時間かけて走る方法」について考えてみよう。

まず、1キロを3時間かけて走るためには、ただただゆっくり走るだけでは済まされない。というのも、「走る」という行為自体が持つスピードの定義に反するからだ。歩くような速度ではもはや走っているとは言えない。だからといって、ダラダラと立ち止まっていても意味がない。そこで考えたのが、「あえてアクティブに時間を浪費する」という方法である。

スタートダッシュは大切

まず、スタート地点に立ったら全力でダッシュをする。理由は簡単で、「遅く走るための言い訳を作る」ためだ。人は全力を出した後には必ず疲れるもので、その疲労感を理由に、残りの時間をあえてのんびり過ごすことが許される。全力疾走で息が切れたら、まずは止まって深呼吸をして、周りの景色をじっくり楽しむ。ここで大事なのは、「景色を楽しむフリをしながら時間を稼ぐ」ことである。

途中で寄り道

走るだけでは3時間も持たない。そこで次に考えるべきは、「寄り道を織り交ぜる」という戦術だ。たとえば、公園にあるベンチに腰掛けて読書を始めるのも良いだろう。走っている間に「急に素晴らしい本を思い出してしまった」と言い訳をしながら、のんびりとページをめくる。周囲から「走りながら読書なんてすごいですね」と称賛されるかもしれないが、その時は微笑んで「ええ、これが新しいスタイルですから」と答えればいい。

または、道端で見つけた花の匂いを嗅ぎながら、「この匂いが走るエネルギーになるんですよね」とか「アロマテラピーもランニングの一環です」と説明するのも一興だ。これで周囲の人も、あなたがただの怠け者ではなく「ランニングを深く追求する哲学者」であると思うかもしれない。

ミニゲームを組み込む

さらに、1キロのランニングに飽きが来ないように、ミニゲームを組み込むことも効果的だ。例えば、途中で「1分間その場で足踏みしながら自分の好きなアイスクリームの味を5つ考える」という課題を設定するのも楽しい。これにより、走ることの単調さから解放され、クリエイティブな思考を働かせることができる。しかも、考えながら走ることで脳が活性化し、時間が過ぎるのが早く感じるかもしれない(個人の感想です)。

ゴールまでの道のりもゆっくりと

さて、最後にゴールが見えてきたら、ここでもうひとつのトリックを使おう。「ゴール地点にある何かを見つけるふりをして、最後の数メートルを極めて慎重に進む」という方法だ。例えば、ゴールテープに何か特別なものが描かれているかのようにじっくりと確認しながら進む。これにより、「ただのゴール」だったはずの瞬間が「発見の場」へと変わり、時間を稼ぐことができる。

終わりに

こうして1キロを3時間かけて走ることができる。もちろん、ランニングの目的が「速く走ること」だとすれば、この方法はまったく適していない。しかし、ランニングをただの「移動手段」や「運動」として捉えず、「3時間の時間をどうやって創造的に使うか」という視点で楽しむならば、このユーモラスな挑戦はあなたのランニングライフを一味変えるだろう。次回、1キロを走る時はぜひこの方法を試してみてほしい。ランニングの新しい楽しみ方を発見できるかもしれない。

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深北男塾note
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