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小学校卒業50周年記念スペインアンダルシア2人旅 15日目

初ペティキュア スペインオムレツの作り方 ちらし寿司でおもてなし エル・トルカル満月ツアー  中秋の名月のお月見

スペインの女性たちは夏、素足でサンダルを履く。当然の事のように老いも若きもペディキュアをしている。Yちゃんは熊野古道を歩いて足の親指の爪が剥がれてから、どうもその爪がきれいに生えてこなかったので気にして、始めは靴下を履いてサンダルを履いていたが、途中からは素足になった。そこで生まれて初めてプロにペディキュアをしてもらうことにする。Cが毎週マッサージをしてもらう人がマニュキアなどもしていて、調度時間の都合がつき、彼女と一緒に出かけた。

私達は昼にちらし寿司でCをもてなす予定なので、スーパー・メルカドナに買い物に行く。スペインのスーパーで売っている茹で海老は巨大な茹で鍋というか機械で行うので、家でゆでるよりもぷりぷりしていておいしい。これにモロッコインゲンと錦糸卵で飾り付けよう。このスーパーの生椎茸も肉厚でおいしいので副菜はこれにする。最近はEDAMAMEと書いて、冷凍で売っていて、スペイン人家庭でも食べているようだ。これは前菜。

しばらくすると帰ってきた。足をお湯につけて角質を取り、丁寧に手入れした後ペディキュアと、マニキュアも塗ってもらったそうで、ご満足。また新たな体験ができた。

夜にはナイトトレッキングに行くので、以前から教えて欲しいと言われていたトルティージャ(ジャガイモと玉ねぎのスペインオムレツ)を作ってパンにはさんで持って行くことにする。

トルティージャ

大き目のジャガイモ2個を皮をむいて厚切りにし、水にさらす。玉ねぎ中1個は薄切りにして別にしておく。サラダオイルを深めのフライパンなどにいれ、少し温まったら水気を切ったジャガイモを入れる。オイルはかぶる程度。中火でぐつぐつしてきたら、弱火にして2-3分置いて、玉ねぎを加える。ジャガイモが崩れないようにほぼ混ぜない。串がすっと通るようになったら油を切る。その間卵M2-3個を塩を加えてボールにとく。そこに熱いジャガイモと玉ねぎを加え、フォークの背で半分ぐらいざっくり潰す。これは好みなので、つぶさない人、玉ねぎを入れない人、ジャガイモの切り方など十人十色。小さめのフライパンにオリーブオイルをひき、ボールの中身を入れ、平らにして弱火でじっくり焼く。うっすらと焦げ目がついたら皿などでひっくり返し反対側も焼く。できたら皿にとって冷ます。

低温油で煮るように調理することでジャガイモがしっとりして、うまみも増す。冷めて食べてもおいしいスペインのソウルフード。私はモジェテという今日行くアンテケーラ地方原産のもっちりタイプのパンにおろしたトマトとオリーブオイルを塗ってトルティージャを挟んでアルミホイルに包む。

枝豆に椎茸と塩昆布の酒蒸し、ちらし寿司とおすまし。Cは三度目の和食体験だそうで、箸は無理なのでフォークで完食。(笑)

ちらし寿司ランチ

今日予約したのはアンテケーラにあるエル・トルカルという、世界遺産の自然地域を満月のもと、ガイドさんとトレッキングするツアー。ここから車で1時間15分位。その前にカサベルメハにある友人の鉄のアーティスト、フラン・コロナドの作業場を訪れる。休暇明けで今日が仕事始めという事で、見せられる作品がほぼ無いと言っていたが、Yちゃんの実家は鉄工所だし、私も子供の頃よく父親と鉄工所に行っていたので鉄の作業場は親しみがある。展示スペース計画などを聞いて、お別れする。

アーティスト訪問

緩やかな土地は美しい景観。ビジャヌエバ・デ・ラ・コンセプシオンでガソリンを入れ、エル・トルカルに行く。ここにはいくつものコースがあり、自由にトレッキングもできる。子供が小さい時にはよくハイキングがてら来たものだ。マラガが見える方の大きな石の上で絶景を楽しめる。展望台などを事前に回って、7時半の集合前にゆるい感じで人々が集まってきた。最終的にスペイン人チームと多国籍チームに分かれ、私たちはスペイン語と英語のガイドで多国籍チームと回ることになる。遅れている人がいて、8時まで待って結局来ないまま出発。 

遠景と山羊

歩いて行って、要所要所で止まって、説明がある。ここはヨーロッパ有数のカルスト地形。約1億5千年前に形成された石灰岩の山地。標高は毎年3cm高くなり続けていて、およそ1336m。洞窟や地下地形があちこちにあり、落ちたら大変だそうだ。古くは新石器時代の遺跡、またアンモナイトやその跡はあちこちに見られる。ガイドさんはここを8年案内していて、洞窟や地下地形にもいくつか入っので、リアルに描写してくれる。

アンモナイトと特殊な地形
登る月と右下が太陽

30分位歩いたら太陽と月が同時に見える所に来た。スペインには太陽のロレンソと月のカタリーナの愛を語った有名な話があるそうで、月に一度だけ出会えるそうだ。この満月は中秋の名月。今日は96%だが、快晴で、風もなく、適温で最高のトレッキング日和。ガイドさんは二日前は冬の寒さだったと言う。そして満月ツアーは今日が今年最後。以前定員オーバーで来られなかったことがあり、今回Yちゃんと来られたのは本当にラッキー。

アンテケラの夜景

トレモリノスやアンテケラの夜景も見てぐるりと一周して、22時30分頃に終了。途中からは暗くなったが、私たちは懐中電灯をつけて足場を確認しながら歩いたけれど、ほとんどの人たちは月夜の明かりだけで歩いていた。結構高齢者もいたけれど、みな無事に終えられて、とても楽しかった。

駐車場の一角にテーブルと椅子があったので、満月の光でトルティージャのパンを食べた。気温は相変わらず気持ちのよい温度。素敵なお月見もできた。

帰りはほぼ真っ暗のくねくね道をドライブ。無事帰宅。


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