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4-2 スペインのディープな食とお酒の旅ベテランスペイン撮影コーディネーターのぶらり旅

5月6日 2日目 クエバス・デ・ベセロ アルカラ・デ・バジェ

 今日は車でクエバス・デ・ベセロに行く。ここは私も初めてだが、乾燥した大地の多いアンダルシアでは珍しく、村のあちこちに川の流れるきれいな村。Wikilocというアプリで見つけた「パセオ・エル・ティリン」という4,3kmを風景をゆっくり楽しみながら歩く。まず初めに昼間なのに小鳥たちの声が響き渡り、水の音の合間になんとの声が聞こえる所を通る。スペインで蛙の声を聞けるのはとても珍しいのでうれしくなる。湧き水がふんだんに流れ出る所は小さなになっている。道のあちこちに木彫りの動物が置かれているのも楽しい。

あちこちに色んな動物の木彫

木陰も多くあちこち春の野花が咲き乱れ、とても美しい時期に来られた。ピクニックができる所や座れる場所もいくつかあり、村人たちが炉端会議をしていた。川の向こうには馬がいて、川にはアヒル、鴨もいた。のどかな春の村風景。彼女の母親を連れてきてあげたいね、と言っていたら偶然本人からLineで電話があり、早速景色を見せる。以心伝心。こんなことがこんな田舎でも無料でできてよかった。白い家が並ぶ村の通りは各々の家が植木鉢を飾っていてフォトジェニック。

写真は曇天で残念ですが、歩くには最適

 車で花咲き乱れるとても美しい丘陵地を20分位行くと、途中からカディス県に入り、アルカラ・デ・バジェという村に着く。今日のレストランは、メゾン・サボール・アンダルス、アンダルシアの味という名の25年以上続く店。以前Mさんが教えてくれたのだが、ようやく来れた。偶然にもロンダのスペイン人の友人が作った陶器がここで使われている。前菜2品メイン5品のこの店の最も伝統的な料理からなるクラッシックメニュー45ユーロを頼む。

友人の陶器

コンセプトは地元の新鮮な旬の食材を使うこと。野菜は無農薬、パンも村で焼いたものにニンニクがひとかけ添えられてくる。グリンピースの前菜、アスパラのアルカラ風は乳化したワインビネガー味、バカラオのフライのアセルガ包みトマト味、などそれぞれの野菜の本来の味の引き出し方が断トツにすばらしい。彼女はシェリー酒で始め、次に赤ワインを。私は車なので残念ながらノンアルコールビールと水。最後はオックステールをペドロ・ヒメネスというスイートワインで煮たもの。とてもアンダルシアらしい伝統料理をきちんと作っている。デザートまでしっかり完食し食後酒に自家製パチャラン(スピノサスモモのリキュール)がサービスで出て尚大満足。次回は野菜料理中心のコースを是非頂きたい。

グリンピースの前菜 2種
アスパラの味が最大限に活かされた一品

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