小学校卒業50周年記念スペインアンダルシア2人旅 9日目
アーモンドの収穫 白い村フリヒリアナ 絵と画家との出会い 夏祭りのフラメンココンサート
朝のうち2人は早目に朝食を済ませ、収穫したアーモンドの甘皮向きをしていた。私はブログを書いたり、英語を勉強したり、朝のうちはやることがあるのだ。
出発前にYちゃんはアーモンドの収穫を体験したいと言う。私はその間家の掃除。
Jの土地には何十本ものアーモンドがある。イノシシが実を取ろうとして、木を傷めてしまうことがあるので、早目に収穫したいと言う。しかしほとんどが傾斜地なので下に敷物をひいて落として集めるのも大変なので、ハシゴに登って収穫しているという。Jも75歳。危険な作業だ。
収穫も無事に済み、箱一杯の去年のアーモンドと、くるみをお土産にもらって、おいとまする。
この辺りの金物屋は夏休みなので、オルヒバの金物屋で、アーモンドの殻を割る道具を買う。大量に割るには必要だし、一生物。その上多分マラガではなかなか売っていない。
帰り際にもう一つのスペインで最も美しい村、フリヒリアナに寄る。村の入口近くの無料スペースに、出そうな車を発見。無事に駐められる。クルーズの団体だろうか?多国籍の人達のバスが何台かあった。その前には有料駐車場もできていた。観光客が増えているのだろう。
展望の良い所まで一気に上がっていき、村の奥に進む。ここまで来ると人はまばら。日本の下町のように軒先に植木を飾り、白壁に色とりどりのドアや窓枠が美しい街。ゆっくり見ながら散策できた。下にある色んな店を覗いて歩く。Yちゃんはアート作品を物色中。何軒目かのイギリス人がやっているアンティーク等の雑貨の中に素敵な村の絵を見つけた。水彩画のオリジナルで、この村を描いたものだ。聞くと彼の奥さんが描いたものだそうだ。色々相談して私達が昼食を食べたら取りに来るので、それまでに梱包をお願いする。気に入ったものに出会えて良かったね。
少し下の店でマンゴを買う。これはこの辺り特産で、甘くておいしい。さっき見た店では1キロ4ユーロ。ここは一般の食料品店で3ユーロ。2つ買う。店を出て、さっきの店の前で写真を記念に撮っておきたいと言うので撮っていたら女性が現れ、もしやと聞けば、画家の奥さん!一緒に写真撮影を依頼したら作品を手に取って撮影させてくれた。よしよし。
私の好きな陶器等を売っている店は無くなっていて残念だったが、村の奥に戻ってレストラン ボデギージョでランチ。満席だというので入口で少し待つ。予約ができない店なのだ。間もなく早目に昼食を済ませた外国人がぞろぞろ出てきて座れた。彼女はガスパチョと、ここの特製プレート。ミガス、肉、ピスト、目玉焼、チョリソ、血のソーセージなど。私は温かいトマトスープと鶏の胸肉のソテー。ここのテラスからは良い景色が楽しめ、素朴な昔ながらの家庭料理が味わえる。食べ終わって絵を取りに行く。自宅が店舗の上なので、そこのドアを叩くとすぐに画家が現れ、彼女作のカードと、インスタとメアドを書いたものをくれた。私達のマンゴとランチのレストランの選択に納得していた。私にはまた村に来たらいつでも寄って下さいとのメッセージ。素敵なご夫妻だった。
1時間ほどのドライブで無事に帰宅。今夜は夜中にコンサートなので休憩。イスラエルフェルナンデスは23:30からだが、22時からアルカンヘルのコンサートもやっているので、早目に出掛ける。会場は村の広場で屋外。前のコンサートが終わってもほとんど立つ人がいない。その上ジプシーの人達が仲間に席を取っていくので、負けた。(笑)仕方なく電灯の所に腰掛けたら、見えないと後ろの人にどかされた。主催者は立つ人がいないのを見てか、15分繰り上げてコンサートは始まる。しばらく経つと、途中退席するから座れと教えてくれ、無事着席。ほぼ真ん中の席で残りを楽しむ。バラエティーに富んだテクニックを使って、心を込めて歌う彼の歌に、周りの多くの観客がパルマと呼ばれる完璧な手拍子を打ち、合いの手を入れ、夏の夜のフラメンコは、良い雰囲気の中盛り上がって終わった。Yちゃんもカリスマ性のある彼の歌を気に入ったそうだ。来てよかった。
今日で夏祭りも終わり。バスは4時まであるそうで、人々は楽しんでいた。